多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎がその概要をアマチュアにもわかりやすく解説。
連載の第55回は、ブルックス・ケプカやダニエル・バーガー、ダニー・リーなどのパッティングコーチとして活躍するジェフ・ピアースのメソッドを紹介する。
メカニカルだけでなくタッチと読みも重要!

「緻密なコーチングがブルックス・ケプカのパッティングを支えている」
タッチはパットの根幹!タッチがなければラインは読めない
ジェフ・ピアースはPGAツアーで多くのトップ選手を指導するパッティングコーチです。メカニカルな部分よりもタッチやグリーンの読みを重視する、実戦的なメソッドがツアー選手に人気の理由でしょう。
タッチやラインの読みは、説明するのが難しい感覚的な部分。しかし、そこを感覚に頼りすぎず、一定の距離を一定の振り幅、同じリズムでストロークすることでタッチを磨いたり、グリーンにティーペグでラインを描き視覚化するなどの手法でトレーニングするのが特徴です。
とくにタッチはパッティングの最重要事項。ボールとカップの位置が同じでもタッチが変わればラインも変わるので、タッチがなければラインも読めません。アマチュアはタッチが不明瞭なせいでラインが読めていないケースが多いので、タッチを磨くトレーニングをしっかりしましょう。

メソッドの肝1 上体と上腕を一体にして動かす
メカニカルな部分では、ストロークの再現性を高めるために肋骨と上腕を一体にして動かすことを重視。ストローク中は腕がバラつかず左ワキが締まった状態を保つことが大事。

腕がつねに胸の正面にある状態をキープし、体と腕を一緒に動かすのがポイント

ワキが開くと体の運動量より腕が大きく動き、腕と体の一体感が損なわれて精度が落ちる。
メソッドの肝2 同じリズム、同じ振り幅で同じ距離を打つ
タッチを磨くには、ボールのスピードのコントロールが大事。振り幅を決めた状態で、同じリズムでストロークし、同じボールスピードで同じ距離を転がす練習をする。インパクトで強弱をつけないことが肝心だ。


メソッドの肝3 ブレイクポイントを見極めてラインを想定して打つ
ラインを読む際は、タッチと切れ方を連動して考えることが大事。ブレイクポイントを予測してティーなどを刺し、事後にチェックする練習が効果的。狙いやラインを視覚化することで、イメージが明確になる。

いかがでしたか? メカニカルな部分だけではなく、タッチや読みも駆使して打つことを意識しましょう。
ブルックス・ケプカを育てた巨匠ジェフ・ピアース

ジェフ・ピアース
ブッチ・ハーモンのファミリーとしてコーチングを始め、2011年に独立。多くのPGAプレーヤーを指導する新進気鋭のパッティングコーチ。

ブルックス・ケプカ
1990年生まれ、アメリカ出身。17、18の全米オープン、18、19年の全米プロを連覇。米ツアー通算7勝中4勝がメジャー優勝というメジャーキラー。

解説・レッスン=吉田洋一郎
●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。スイング研究に強い情熱を燃やし、海外で直接有名コーチのメソッドを学び知識を広げる。日本ゴルフスイング研究所主宰。

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構成=鈴木康介
写真=相田克己、Getty images
協力=取手桜ヶ丘GC(アコーディア・ゴルフ)

