
【問題】
人間関係の煩わしさを語るときによく使われるあの言葉。実はたった一文字の漢字で書けるのですが、ほとんどの人が「さく」としか読めません。
★ ヒント
「人間関係の○○○○」「世間の○○○○」のように、逃れられない束縛やつながりを意味する言葉です。「さく」以外の読み方を考えてみてください。
【解説】

「柵」は「さく」と読むのが一般的ですが、「しがらみ」という訓読みも持っています。「しがらみ」はもともと川の流れをせき止めるために杭を打ち、そこに柴や竹を絡ませて作った構造物のことでした。水をせき止めて離さない様子から、転じて「断ち切れない関係」「逃れられない束縛」という意味で使われるようになりました。語源は「絡み(からみ)」に接頭語の「し」がついた「しからみ」が変化したものとされています。万葉集にも登場する古い言葉で、日本人は千年以上前からこの言葉を使ってきました。現代では「しがらみを断つ」「しがらみに縛られる」などの表現でよく耳にしますが、漢字が「柵」だと知っている人は意外と少ないのです。同じ漢字でも文脈によって全く違う読み方になる、日本語の奥深さを感じる一字です。
一文字の漢字に複数の読み方が隠れているのは日本語ならではの面白さですね。次回も意外な読み方の漢字をご紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください!



