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新宿で行われた平和求めるデモ、群衆の妨害で「救急車の活動に支障」と物議 東京消防庁に真偽を尋ねた

新宿で行われた平和求めるデモ、群衆の妨害で「救急車の活動に支障」と物議 東京消防庁に真偽を尋ねた

8日夜、東京は国会前で「平和憲法を守るための緊急アクション」が開催された。昨今、各地でこうしたデモが開催されている。

そんな中ネット上では、こうしたデモが原因で「救急車の出動に支障が出ている」と、物議を醸しているのをご存知だろうか。

■爆音のデモ現場付近に救急車が…

ことの発端は3月29日、とあるXユーザーが投稿した一連のポスト。

当該のポストには、赤色灯を点灯させた救急車が人混みの中で停車し、クラブミュージックのような音楽が爆音で流れる動画が添えられている。

そして、ポスト本文には「救急車がこんな近くに居て命に関わる人が居ても自分たちが騒ぐ事を優先してる人達が本当に平和を願ってるのか??? 救急隊員の人が必死に無線のやり取りしてたけど聞き取りにくそうにして困ってたよ…」という疑問が綴られていたのだ。

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■「人としてどうなの」と疑問の声新宿・DROP BASS NOT BOMBSPhoto:秋山はじめ/Sirabee編集部

3月29日、東京・新宿駅東南口広場では高市早苗首相、トランプ大統領に抗議するブロックパーティ「DROP BASS NOT BOMBS」が開催されていた。

当該のポストには「DropBassNotBombs0329」というハッシュタグが使用されていたため、動画はこちらの現場付近で撮影されたものと思われる。

こちらのポストを受け、Xユーザーからは「主義主張抜きで、人としてどうなの…」「本当に迷惑だから消えてほしい」「人の命をこれっぽっちも考えない人が、平和や『戦争反対』を説くのか」「本質的には渋谷のハロウィンと同じ」「高市さんは衆院選のスピーチの最中に救急車が到着したのに気づいて、マイクオフにしたよね」といった疑問の声が多数寄せられていたのだ。

なお、8日に行われたデモの際にも「反戦」や「平和」を主張するデモに関わらず、プラカード用に「透析患者殺す気かゴラァア」「謝ったら死ぬ!? ならとっとと謝って死ねェ!!!」と叫ぶウサギのイラストを描いた人物が現れ、主張の内容乖離する攻撃性が物議を醸していた

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■「切り取りは良くない」と指摘する声も

一方で、「これ、後にスタッフが救急隊員とキチンと連携して誘導していたんですが、そちらも見ずに切り取りネガ拡散良くないっすよ?」といった具合に、ポストの内容を指摘するユーザーの姿も確認できた。

果たして、ポスト投稿主とこれらのユーザー、どちらの意見が正しいのだろうか。話題のポスト投稿主に現地の詳細について取材を打診したが、残念ながら返答は得られなかった。

そこで今回は、同日の救急車出動について、東京消防庁に詳しい話を聞いてみることに。すると、ポストの内容だけでは見えてこなかった真実が判明したのだ。

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■救急活動の「妨害」はあったのか?

取材に応じてくれた東京消防庁の担当者は、まず「当庁では、救急出場事案の詳細について公表しておりません」と、前置き。そのため、救護活動の内容や、被救護者の状態等については、回答が得られなかった。

しかし、その上で担当者は「当該日時・場所付近での救急活動について、特に『遅延や妨害行為を受けた』という事実はないと認識しております。もし、遅延や妨害行為等が発生やその前兆を発見した場合には、当庁の規程により他隊や関係機関を応援要請し、救急活動を円滑に行えるように組織対応を図ります」と、回答していたのだ。

そのため、今回物議を醸したデモ現場において、参加者や音楽による「救急活動の妨害は無かった」と考えるのが妥当だろう。

救急車の出動について、東京消防庁の担当者は「当庁では、1秒でも早く傷病者を病院に搬送するため全力で活動に当たっています。妨害行為は警察への通報など、毅然とした対応をとらざるを得なくなりますが、それは私たちの望む行為ではありません。一層のご理解をお願いします。また、救急車を必要とする都民の方々へ適切に救急隊が対応できるよう、適時・適切な利用をよろしくお願いします」と、呼びかけている。

これを機に、救急車および隊員に協力する重要性を改めて考えてほしい。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。道路・鉄道ネタに関する取材で、国土交通省や都道府県警、全国の道路事務所、鉄道会社に太いパイプを持つ。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ
配信元: Sirabee

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