1986年2月1日に発売された国生さゆりの「バレンタイン・キッス」といえば、リリースから40年たった今もバレンタインデーの定番曲。ところがこれには、意外すぎる裏話が存在した。
4月8日の「これ余談なんですけど…」(ABCテレビ)で国生は、MCの濱家隆一(かまいたち)に、当時のことについて質問を受ける。
「おニャン子クラブには何年いてらっしゃったんですか」
「『夕やけニャンニャン』という番組が約2年半で、私、1年ぐらいしかいないんですよ」
ソロデビューしたのが18歳の時であり、続けて裏事情をこう振り返り、濱家の驚きを誘ったのである。
「18歳から19歳になりかけの時で、当時フジテレビで『夕やけニャンニャン』を作られた笠井さんという方(ディレクター)が『CBS・ソニーさん、国生さゆりをソロデビューさせないんだったらポニーキャニオンに移籍させるけど、どうなの?』って言われて(CBS・ソニーが)慌てて出したのが『バレンタイン・キッス』です」
「あのバレンタインの日から今まで、まだバレンタインの歌が塗り替えられてないって、とんでもないですよね」
「秋元康さんのミラクルですよ」
もうイヤだって言ったのに「いやいや、これ」って
実は当初、「バレンタイン・キッス」のB面「恋はRing Ring Ring」がソロデビュー曲の予定で、レコーディングも終わっていた。ところがある日、秋元氏から歌詞と曲を渡されて「ちょっとこれ国生、歌ってくれる?」と言われたという。
「私、ヤダって言ったの。もうレコーディング終わってるじゃないですか、って。当時、本当に忙しかったから時間がなくてイヤだって言ったんだけど『いやいや、これ』って言われて、もう怒りながら歌ったって感じ。だって本当に深夜、暗いレコードスタジオの電気もついていないところに行って、パチパチ(スイッチを)つけて歌ってください、って言われて」
これに濱家は「歌っといてよかったっすね~」と思わず口にしたのだが、長年にわたって愛されるバレンタインの定番が、怒りの歌声だったとは…。
(鈴木十朗)

