本拠地でのパイレーツ戦(日本時間4月11日)に今季3度目の先発登板が予定されている今永昇太の復活のカギは、球速アップだという。
15勝した一昨年に比べ、昨年はシーズン後半に打ち込まれるシーンが続いた。そのことで契約の見直しがあり、一度はFAという立場になった。結局は球団側が提示したクオリファイング・オファーを受け入れて、1年契約でのカブス残留となったが、今季復活しなければ、野球人生は大きな転換を余儀なくされるかもしれない。
今永も置かれている立場を理解して3月のWBC招集を辞退し、トレーニングに励んできた。メジャーリーグを取材をするスポーツライターはこう話す。
「とにかく昨年は、武器だった高めのストレートの精度がね…。回転数、球速とも、かなり落ちていましたから。自主トレ、キャンプではそのあたりを念頭に置いて、すでにシーズン終了後から着手していた、との話もありますよ」
メジャーリーグ公式サイト「MLB.com」は今年1月20日に「2026年、立て直しの条件」なるニュースを配信。「今永はカブスが2020年以来となる地区優勝を狙う上で、復調が強く期待される重要な存在」と評すると同時に、1年目と2年目のデータを比較。「フライボールを減らすこと」「空振りを増やすこと」と注文を付けた。
そしてそれらのベースとなる球威について「2024年の速球を取り戻すこと」としている。
オープン戦での「最速」を再現できるか
「MLB.com」は「今永の速球の平均球速は2024年の91.7マイルから、2025年には90.8マイルへと低下した。もともと球速がない投手にとっては、この下落がより大きな影響を及ぼした」と説明している。さらには球速減がスプリットにも悪影響を与えた可能性がある、とも指摘した。
開幕直後のカブスは鈴木誠也の出遅れなどもあり、ナ・リーグ中地区でブリュワーズの後塵を排しているだけに、今永の復調はチームにとっては必要不可欠。前出のスポーツライターは、
「2月のオープン戦では最速94.1マイル(151.1キロ)を記録した。その球速が公式戦でどれだけ投げ込めるかですね」
3年目の今季はこれまで2試合に登板して勝ち星なし(1敗)、防御率4.50。「投げる哲学者」の奮起なるか。
(阿部勝彦)

