圧倒的な映像美で世界中のファンを魅了してきた映画『落下の王国』。日本においては、2008年の劇場公開から現在にいたるまで配信されることはなく、 “幻の作品” として語り継がれています。
そんな本作が、17年のときを経てスクリーンに蘇ることに。しかも、未公開シーンを新たに追加した4Kデジタルリマスター版で劇場公開されるというのです~~ッ!!
映画館であの世界、あの光景を体験できるだなんて……もはや想像するだけで鳥肌ものだわ。
【どんなお話? 予告も公開されました】
カルト的な人気を誇る『落下の王国』。いったいどんなお話なのか、まずはストーリーからチェックみましょう!
<あらすじ>
1915年のある日、映画の撮影中に大怪我を負ったスタントマンのロイは自暴自棄になっていました。
そこに現れたのは腕を骨折して入院中の5才の少女・アレクサンドリア。自殺を考えていたロイは動けない自分に代わって自殺するための薬を盗んで来させようと、思いつきの冒険物語を聞かせ始めるのです。
このたび解禁された予告編では、ロイが語る物語の世界を少しだけ垣間見ることができます。白装束に身を包みクルクルと舞う人々、6人の勇者たちと美しきヒロイン。絵画と見まがうほどの絶景。
すべてのシーンが目も眩むほどに美しく、万華鏡を見ているかのようで、まばたきするのも惜しいほど。鮮やかな色彩と幻想的な世界観に魅せられて、いまにも体ごと吸い込まれてしまいそうです。ああ、いつまでもこの光景を眺めていたい。
【『落下の王国』のココがすごい】
『ザ・セル』で世界に衝撃を与えた “映像の魔術師” ことターセム監督が、構想26年(!)撮影期間4年の歳月をかけて完成させた本作。これはもはや、映画の枠を超えた芸術品です。
それにね、本作にはこんな特徴もあるんですよ。
・CGに頼らず13の世界遺産、24カ国以上のロケーションを巡って撮影
・アメリカが生んだ2代巨匠デヴィッド・フィンチャー氏+スパイク・ジョーン氏がサポート
・日本が誇る世界的クリエイター・石岡瑛子氏による衣装
本作を語るうえで外せないのが「衣装」です。
衣装を担当する石岡さんは、フランシス・F・コッポラ監督『ドラキュラ』でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞しているほか、チャン・イーモウ氏演出の北京オリンピック開会式のコスチュームも担当。きらびやかにして独創的な衣装デザインが、本作にさらなる深みと没入感を与えているような気がします。

