
坂東彌十郎さんプロフィール写真
【画像】え、「怪しすぎる」「明治にこんなものが?」 コチラが改めて観るとヤバイ『風、薫る』卯三郎の舶来品店「瑞穂屋」の外観です
すごい偉人たちと関わっていた
2026年前期の連続テレビ小説『風、薫る』第2週10話では、主人公「一ノ瀬りん(演:見上愛)」が、道で「清水卯三郎(演:坂東彌十郎)」なる人物に話しかけられ、最後には彼が営む舶来品の店・瑞穂屋を紹介されて店にやってきました。卯三郎は実在の人物で、放送後、番組公式Xでは過去の朝ドラで人気を博した人物との関連など、驚きの情報も語られています。
『風、薫る』の公式Xは、10話の放送後、見上愛さんと坂東彌十郎さんの2ショット写真をアップし、
「りんの前に現れた清水卯三郎。大河ドラマ『青天を衝け』の主人公 渋沢栄一が訪れたパリ万国博覧会へも参加している商人。
薩摩藩の五代才助(五代さま)とも面識があるとか。」
と、卯三郎のプロフィールをポストしました。彼は公式サイトでは「日本橋で舶来品などを手広く扱う『瑞穂屋』を営む。りん、直美と深く関わりを持つようになる」と説明されており、今後の物語で重要な役割を果たしそうです。
『風、薫る』は日本の看護婦の地位を向上させた女性、大関和と鈴木雅を「モチーフ」にした物語ですが、陸軍卿・大山巌(演:高島政宏)と捨松(演:多部未華子)夫妻や、かつての幕臣・勝海舟(演:片岡鶴太郎)など、何人か有名な実在の人物がそのまま出てきます。卯三郎もそのひとりです。
武蔵国埼玉郡羽生村出身の卯三郎(1829年~1910年)は、幕末に英語やオランダ語を学んだ実業家で、幕末に外交でも活躍した人物でした。『風、薫る』公式Xが語った通り、卯三郎は渋沢栄一もいた万博参加使節団の一員として、1867年の第2回・パリ万国博覧会に参加しています。
また、通訳としても働いていた卯三郎は、1863年の薩英戦争でイギリス艦船の捕虜になっていた、五代才助(友厚)の保護にも尽力していました。五代友厚といえば、2015年の朝ドラ『あさが来た』でディーン・フジオカさんが演じ「五代さま」として人気を博した、大阪の商業発展に貢献した実業家です(『青天を衝け』にもディーンさんが同役で出演)。
りんと出会うまでに凄い経験をしていた卯三郎ですが、『風、薫る』の原案となっている歴史学者の田中ひかるさんによる書籍『明治のナイチンゲール 大関和物語』には、彼の名前は出てきません。卯三郎が浅草で瑞穂屋という店を営んでいたのは史実通りですが、りんのモチーフとなった大関和がそこを訪れたというような話もないため、彼の物語への関与はドラマオリジナル設定のようです。
脚本の吉澤智子さんは第1週放送時での会見で、文化や社会面から明治時代を描くために、歴史のはざまに埋もれていた清水卯三郎という人物を登場させたという旨のコメントをしていました。卯三郎は10話でもまさに「社会」に関する話をしていましたが、今後はどのようなことをりんたちに教えてくれるのでしょうか。
※参考:『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中央公論新社)、『歴史に隠れた大商人 清水卯三郎』(幻冬舎)
