
2021年の発売時に人気が殺到したガンプラ「RG 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア Hi-νガンダム」(BANDAI SPIRITS)は、定価4950円だったが、倍の1万円をこえる出品が通販サイトなどで見られた
【画像】「許せぬ」「ふざけんな」これが現在も「定価の1万円以上」で売られる超人気ガンプラです(5枚)
「安定供給」に光? 一部のモデルは割引販売
ガンプラが割引販売される日常が、少しですがようやく戻ってきました。出荷した製品が店頭で滞留している状態はメーカーとしても販売店としても望ましい状況ではないでしょうが、ガンプラというガンプラが棚から完全に姿を消していた時期を思えば、ファンとしては安心できる光景に思えます。
いまのところ割引販売されているガンプラは、近年TV放送されていたタイトルのものが多く見られます。これらのモデルが棚を埋めてくれている間に他のガンプラの量産が進めば、豊富な種類のガンプラを自由に選べる日がまた戻ってくる可能性はあるでしょう。
2025年7月24日にはガンプラの新工場「BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE」(静岡市葵区)が稼働を開始しました。これまでは一部の工程を別工場で行う必要がありましたが、現在では生産から出荷までを工場内で完結できるようになり、作業効率が上がっています。
「ガンプラの扱いを止めたい」の声が…?
また、2026年4月1日からはガンダムシリーズの権利表記が「c(マルシー)創通・サンライズ」から「c(マルシー)サンライズ」へと変更が行われました。サンライズは現在ブランドとして使われている名前であり、実際にはバンダイナムコフィルムグループを指します。
もともと創通自体がバンダイナムコホールディングスの完全子会社であり、日本国内外の商品化窓口を担当していましたが、創通が外れたことにより、ふたつの会社の間で調整を行う手間が省けるようになりました。ガンプラも含め、ガンダム関係の案件はよりスムーズに運ぶと考えられます。
しかしそれでも、販売現場の状況はまだまだ厳しいものがあります。特に、複数の販売現場で耳にしたのが、「ガンプラの扱いをもう止めたい」という言葉です。なぜ現場はそれほどまでに疲弊しているのでしょうか。
理由は、転売屋と一部ファンによるマナーの悪さです。人気モデルの再販日には「店内を走る」、「陳列中にダンボールから勝手に持ち出そうとする」などの迷惑行為が発生しています。
店舗によっては、やむを得ず「開店時には再販品を置かない」「問い合わせには答えない」などの対応を取るところもあり、店員に大きな負担がかかっています。いくら売れるのがわかっているとはいえ、再販のたびに毎回混乱が起こるのでは、取り扱いを止めたくなるのも当然でしょう。
転売屋の動きも一時期よりは減りましたが、決して消えたわけではなく、中東情勢によりプラスチック原材料の高騰化が懸念されるなど、ガンプラを取り巻く状況は絶えず不安定です。さらなる混乱を招かないためにも、ガンプラを真に愛するファンの心に向き合った施策や対策が必要とされるでしょう。
