ここ数年、日本の気候は明らかに変わった。かつては穏やかだった春先から気温が25度を超え、初夏のような暑さに見舞われる日が珍しくない。そして本番の夏はといえば、まさに殺人的な酷暑が続く。都市部ではコンクリートの照り返しが加わり、体感温度はもはや東南アジア並みかそれ以上と言われるほどだ。
この異常な暑さがもたらす影響は、人の体調だけにとどまらない。実は家庭内の電化製品、とりわけエアコンに静かにダメージを与えているのだ。見落とされがちなのは、リモコン信号を受け取るセンサー部分。
エアコンは赤外線で操作されるが、このセンサーは高温環境に弱く、周囲の温度が極端に上がると感度が低下することがある。
例えば日中はリモコン操作が効かないのに、夜になると問題なく動く。そんな現象が起きた場合、単なる故障ではなく熱ダメージによる一時的な性能低下の可能性が疑われる。
厄介なのは、これが繰り返されることで部品の劣化が進み、やがて完全な故障へとつながる点だ。
センサーがリセットされて回復するケースが
では、これにどう対処すべきか。まず基本は、エアコン本体に直射日光を当てないこと。カーテンやブラインドで日差しを遮るだけでも、内部温度の上昇はかなり抑えられる。
室内機周辺に風を当てて熱を逃がすのも有効だ。あるいは一度、電源を切って数分ほど休ませることでセンサーがリセットされ、回復するケースもある。
そしてフィルターの掃除も忘れてはならない。内部に熱がこもりにくくなり、機器全体の負担軽減につながるからだ。
それでも改善しない場合は、無理に使い続けるよりも、修理や部品交換を検討するのが賢明となる。
今や冷房は真夏を生きる命綱。危険なトラブルを防ぐためにも、日頃からの簡単なケアと早めの対処が、結果的に出費やストレスを抑えることにつながることをお忘れなく。
(カワノアユミ)

