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「代表に選ばれた時は本当に悔しかった」兄は鹿島ユースの注目株。新人戦メンバー外→Aチームで即結果、急成長中の矢板中央FW大島羚音が“身近な存在”から受ける刺激

「代表に選ばれた時は本当に悔しかった」兄は鹿島ユースの注目株。新人戦メンバー外→Aチームで即結果、急成長中の矢板中央FW大島羚音が“身近な存在”から受ける刺激


 半年前は1年生チームを主戦場とし、1か月前はBチームの一員として県リーグ1部でプレーしていた。Aチームデビューは先週行なわれたU-18高円宮杯プリンスリーグ関東2部の開幕戦。驚くべきスピードで成長を続けるストライカー、大島羚音(2年)が矢板中央高を勝利に導いた。

 4月11日に行なわれたプリンスリーグ関東2部の第2節。西武台高との一戦で大島は、初戦に続いてベンチからのスタートとなったが、エースストライカーのFW竹内麻廷有主(3年)が負傷したことで後半開始からピッチに立った。

 4−2−3−1の最前線に入ると、184センチの高さを活かしたポストワークと献身的な守備で精力的にプレー。そして、1−0とリードして迎えた64分にチャンスを迎える。ボランチのMF金子海聖(3年)からフィードを受けると、相手の背後を取ってゴール前にボールを運んだ。相手DFをうまく外してGKと1対1に持ち込み、最後はバランスを崩されながらも左足でシュートを流し込んだ。

「自分が逆サイドでフリーだったので、これは決められるなと思った」と試合後に笑顔でゴールシーンを振り返った大島。このゴールをきっかけに勢いに乗ったチームはさらに2点を追加し、終わってみれば4−0の快勝で今季初勝利を手にした。
 
 エースの負傷という緊急事態に見事な活躍を見せた背番号24。開幕戦に続くゴールで自信を深めつつあるが、実は新チーム発足当初はBチームでプレーしていた。

 1月中旬にスタートした県新人戦はメンバー外で、フェスティバルにも参加していない。しかし、3月の1週目に開幕した県リーグ1部に参戦していたBチームでゴールを重ね、その姿を見た髙橋健二監督が開幕直前にAチームへ抜擢。その結果、先週の桐光学園戦(1−1)ではデビュー戦でいきなりセットプレーから先制点を挙げる活躍を見せ、この日もメンバー入りを果たして起用に応えた。

 中学時代は足もとの技術育成に定評があるVIVAIO船橋でプレーしていたが、強豪校から声が掛かることはなかった。そこで自ら志願して、矢板中央の練習に参加。入学が決まったものの、昨年は1年生チームに籍を置き、最後までAチームから声がかからなかった。

 それでも腐らずに毎日の自主練習を欠かさず、苦手だった対人プレーやシュート練習を中心に取り組み、地道に積み重ねてきた。

 しかし、現状では2ゴールを挙げただけで、絶対的な存在になったわけではない。満足するには早く、これから始まるインターハイ予選を見据えれば、さらなる成長が求められる。

 本人も自身の現在地を把握しており、今の自分に納得しているわけではない。身近な存在に鹿島ユースでプレーする1歳上の兄・琉空がいるからだ。世代別代表にも何度か招集されている注目選手で、比べれば自分の活躍はまだまだ。「VIVAIO船橋から鹿島ユースに入った時は焦ったりしなかったけど、代表に選ばれた時は本当に悔しかった」というように、兄の活躍が自分の成長を支えるエネルギーになっている。

 結果を残し続ければ、兄の背中が見えてくるのは間違いない。もちろんまだ課題もあり荒削りだが、コツコツと努力を続けるストライカーの今後に注目だ。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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