
古き良き時代の“ヨミウリ”の匂いを纏った帝京の10番が面白い! ヴェルディ育ちのレフティ渡辺莉太が誓う高校ラストイヤーでの飛躍
ボールを持った瞬間に観ている者をワクワクさせる。繊細な両足のタッチ、左足から繰り出される高精度のキック。何より創造性に富んだプレーは教わったそれではなく、生まれ持った天賦の才だろう。
高校サッカー選手権で優勝6回を誇る伝統校・帝京で10番を背負うMF渡辺莉太(3年)が、目覚ましいプレーで存在感を高めている。
4月12日に行なわれたU-18高円宮杯プリンスリーグ関東1部・第2節。アウェーで迎えた桐蔭学園戦は0−1で敗れたものの、トップ下で先発した渡辺はテクニカルなプレーで攻撃をリードし、何度も決定的な場面に絡んだ。
19分に左サイドから逆サイドへ鮮やかなスルーパスを供給し、45分には巧みなシュートフェイントから左足で自らゴールを強襲。以降も狭いエリアでもシンプルなタッチでマークを外し、2人がかりで潰しに来られても遊び心に富んだタッチで観衆を魅了した。
結果には結びつかず、決定力という側面では課題を残したが、今後の活躍が楽しみになるパフォーマンスだったのは間違いない。
東京Vの育成組織出身で小学校3年生から中学校3年生まで“ヴェルディ”で技を磨いた。南米でサッカーをしていた経験がある父の影響もあるが、細やかなタッチやアイデアからはまさに古き良き時代の“ヨミウリ”の匂いを感じさせる。
「狭いエリアで細かいタッチで外すのは得意。そこは特徴だし、自信がある」と本人も胸を張るように、誰も予想できないようなプレーは渡辺の魅力。さらにボールを蹴るのは左足だが、利き手と同じようにドリブルは右足のほうが得意という珍しいタイプでもある。
「小さい頃からボールは左足で蹴っていたけど、ドリブルは(左足でも問題ないけど)右足のほうがやりやすい」(渡辺)。
そうした感覚も独特のリズムを生み出す要因で、相手に掴み所を与えないプレーを生み出す源泉となっている。
憧れの選手はバルセロナやボカ・ジュニアーズで活躍したフアン・ロマン・リケルメ。父の影響で憧れた元アルゼンチン代表の“10番”がアイドルとあって、将来的には欧州ではなく、アルゼンチンでプレーしたいという想いを持つ。
「ボカのホームスタジアムであるボンボネーラの雰囲気も凄いし、タメを作ったり、足裏の使い方とかが本当に良くて、プラスアルファで現代サッカーに必要なガツガツしたところもあるので」
強くて巧い選手になるべく、フィジカルの強化を始めており、体重も今年に入ってから増加している。現時点では怪我の影響もあり、Jクラブの練習に参加できていないが、高卒でのプロ入りを目ざしてチャレンジを続けていく。そのためには圧倒的な数字と結果が必要で、まずはリーグ戦やインターハイ本大会での活躍が求められる。
1年生の頃から帝京のトップチームに帯同するなど、将来を嘱望されてきた伝統校の10番は自らのゴールやアシストでチームを勝利に導けるか。高校ラストイヤーでの飛躍を誓う“ファンタジスタ”から目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】ガッキー、有村架純、今田美桜らを抑えての1位は? 「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」
【記事】「可愛さの破壊力すげぇ」「セクシー」岩渕真奈が眩いビキニ姿を披露! 熊谷紗希と…
【画像】イングランドに初勝利の日本は何位? 最新FIFAランク20傑を一挙紹介!王国がトップ5から転落、8年ぶりに首位を奪取したのは…
