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『ガンダム』黒い三連星は本当に強かった? 「ルウムの英雄」敗北に納得の理由

『ガンダム』黒い三連星は本当に強かった? 「ルウムの英雄」敗北に納得の理由


「高機動型ザクII」ののち「黒い三連星」が乗機とした「ドム」。「ROBOT魂〈SIDE MS〉MS-09 ドム ver. A.N.I.M.E.」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

【画像5枚】ままジオンMSの歩み こちら「黒い三連星」が乗ったMS(同型機含む)です

10月6日「ドムの日」に振り返る「黒い三連星」

 アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する「黒い三連星」は、一年戦争期のジオン公国軍で活躍したモビルスーツ(MS)小隊です。「ガイア」「マッシュ」「オルテガ」の3名で構成されていて、本編では新鋭機「ドム」を駆り登場するも、主人公「アムロ・レイ」の「ガンダム」単機に撃破されています。最近では『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』にも同名の小隊が登場しましたが、こちらはわずか1話で退場してしまいました。

 しかし、黒い三連星が実力者ぞろいだったことは、動かしがたい事実です。開戦直後の大規模宇宙艦隊戦「ルウム戦役」では、敵の連邦宇宙軍総司令官である「レビル将軍」を捕虜にしたという功績を、レビル本人も語っています。

 また、上官の「キシリア」は、子飼いの部下である「マ・クベ」が預かるオデッサ鉱山基地が窮地に陥った際、「ドムを回しましたか? 三連星に」と名指しで指示し、実際に黒い三連星を派遣しました。この報を聞いたレビル将軍は、オデッサ奪還作戦の開始日を繰り上げており、彼らが重大な脅威と見なされていたことがよくわかります。

 それなのに、なぜ当時は新米パイロットだったアムロに敗北してしまったのでしょうか。

 その理由のひとつに、「地上での戦闘や対MS戦の経験が乏しかった」可能性があることが挙げられます。ルウム戦役での華々しい戦果も宇宙空間でのこと、しかも連邦軍がモビルスーツを投入する前の艦隊戦でした(資料による)。

 黒い三連星の必殺技である「ジェット・ストリーム・アタック(JSA)」は、3機のMSが一直線に連なって高速で突進し、順に攻撃を叩き込む連携戦法です。先頭の機体が近接攻撃で敵を怯ませ、中間の機体が射撃を行い、最後尾がトドメを刺すという時間差攻撃で、動きの鈍い艦艇相手には無敵の戦法だったのでしょう。

 しかし、ガンダムは当時トップクラスに動きの速いMSであり、それが黒い三連星にとって初の本格的な対MS戦だったとすれば、対応しきれなかったのも無理はありません。また、JSAはおそらく敵を一撃で仕留める「初見殺し」の戦法だったと思われます。これを一度はしのがれ、二度目の攻撃を仕掛けるのは悪手とも考えられます。

 実際、「俺を踏み台にした!?」という名セリフとともにアムロは跳躍し、マッシュのドムが突き刺されてしまいました。もっとも、これによりガンダムは防御態勢をとれず、貴重な犠牲と引き換えに倒されてもおかしくありませんでした。が、マチルダの乗る輸送機「ミデア」がドムに体当たりして足止めし、その間にマッシュのドムが撃破されてしまいます。これはもう、不運というほかありません。

 もっともガイアは慢心したわけではなく、瞬時にアムロがただ者ではないと見抜き、いきなり切り札のJSAを使っていました。初見で攻撃をかわし、即座にビームサーベルで反撃し、バズーカを破壊する新兵アムロがあまりにも規格外だったのです。

 そうしてアムロの成長の踏み台となった黒い三連星ですが、彼らは組織人としても優秀だったフシがあります。ガンプラなどの公式設定によると、「高機動型ザクII」(R型)などの最新鋭の高性能MSを次々に乗り換えています。エース級の「ランバ・ラル」が旧型MSさえ回されなかったのと比べても、彼らがジオン公国軍内で厚遇されていたことがうかがえます。

 さらに、キシリアから最新鋭のドムを与えられ、オデッサ防衛に派遣されたことは、黒い三連星が戦略的に重要な存在だったことを示しています。その基礎には、ベテランの男性3人が黒を基調としたパーソナルカラーを守るという、結束の固さがあったのでしょう。マッシュが撃破された後、ガイアとオルテガは彼の冥福を祈り、ドムのバズーカを弔砲として打ち上げていました。

 ただし、劇中では初対面で馴れ馴れしく手を出したガイアの手を、マ・クベが払いのけており、不穏な空気も漂っていました。こうした軋轢は、後の作品での「マ・クベの野郎に追い出された」というセリフにつながったのかもしれません。

配信元: マグミクス

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