いつもと同じ夜のはずだった
その日も仕事帰りの電車で、いつものようにメッセージを送りました。
「今日もお疲れさま」特別な意味はありません。今日も一日が終わったね、という、ただそれだけの合図です。
送ったのは19時過ぎ。既読はすぐにつきました。でも返事は来ない。いつものことです。彼は返信が遅いタイプだからと気にも留めず、夕飯の支度を始めました。
スクロールしても終わらない
22時過ぎ、スマホが光りました。開くと、画面をスクロールしても終わらない長文が表示されていました。彼がこんなに長い文章を送ってきたのは、付き合い始めてから一度もありません。
「最近ずっと考えてたことがある」から始まるその文面には、私たちの日常が淡々と並んでいました。毎日同じ時間にやりとりをすること。週末に同じカフェに行くこと。「おやすみ」のあとに会話が続かないこと。
そして「俺たちっていつからこうなったんだろう」と。
