楽天は10月5日のシーズン最終戦でオリックスに敗れた後、借金7のリーグ4位で終わった三木肇監督の去就について、石井一久GMが「またやっていただく」と続投させることを明言した。
2020年以来、5年ぶりに1軍監督としてタクトを振った三木監督は試合後、ファンを前に挨拶。
「悔しい思いでいっぱいですが、オリックスにはぜひ(CSで)頑張っていただきたい。今後、チームが前進するためには、ファンの皆さまなしでは進みません。これからもよろしくお願いします」
Bクラスで終わった三木監督の去就は、球団内でトップシークレット扱いだった。三木谷浩史オーナー、石井GMのトップ2人で決める人事のため、予断を許さなかった。なにしろ今江敏晃前監督は、次のシーズンも指揮するような最終戦の挨拶後、いきなりクビを切られている。
「そんな『前例』がありましたからね。首をすげ替えるにしても人材不足な上、誰もやりたがらない。消去法で三木監督を留任させた形です」(球団関係者)
なぜ誰もやりたがらないのかといえば、シーズン終盤に三木監督がスタメンについて「ある程度、球団が管理している」と会見で明かした実態が関係している。
球団関係者が続ける。
「今年8月頃から『上(三木谷オーナー)からの通達で、選手起用の大半が決まっている』との情報がずっと流れており、これを認めた格好になりました。現場に権限がなく、監督は操り人形。これでは監督をやる意味がない。三木監督は関係者から裏で『ポチ』と呼ばれていることに気付いていないのでしょうか…」
上がり目が見えないチームに対し、東北のファンはいつまで、黙って応援を続けるのか。

