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「大阪のおばちゃんテクニックが最強」蝶野正洋が語る高市首相の真価【蝶野正洋の黒の履歴書】

「大阪のおばちゃんテクニックが最強」蝶野正洋が語る高市首相の真価【蝶野正洋の黒の履歴書】

蝶野正洋(C)週刊実話Web

高市首相のしたたかな交渉術

アメリカとイスラエルによるイラン侵攻の影響で、ホルムズ海峡が事実上封鎖された。石油が日本に入って来なくなるなど、さまざまな影響が出始めている。

トランプ大統領は、日本にもホルムズ海峡に艦隊を出せと主張してきたけど、そう簡単に自衛隊を派遣することはできない。そんな難しい状況で迎えた日米首脳会議で、高市早苗首相が「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけ」という発言をして物議を醸していた。

トランプのことを持ち上げているようでいて、ちょっとした皮肉のようにも聞こえるし、いいバランスのセリフだよね。表面上は曖昧な感じにしておいて、裏側の実際の交渉のところでは、できること・できないことをしっかり主張するというのが外交の基本。あの場面で強気のアピールをして、相手を警戒させる必要はないんだよ。

事実上、日本にとってアメリカは親分だから、反抗することは難しい。バブルの頃、アメリカに対して軽はずみな発言をして、ジャパン・バッシングを招いた首相もいたけど、妙なプライドにこだわるよりも頭を下げた方が国益になるんだったら、そうした方がいい。

そもそもトランプは最初に難しい注文を出して、拒絶されたら「じゃあこれならどうだ?」と少しずつ条件を落としていくビジネス的なテクニックを使う。そのやり口を理解した上で、笑顔を崩さずにうまく立ち振る舞っている高市首相は、一流の「大阪のおばちゃんテクニック」の使い手だよ。

これは石破さんにはできない芸当。石破(茂)さんが首相のときに、改めて今回のような紛争が起こらなくて本当に良かったと思うよ。

蝶野正洋の黒の履歴書】アーカイブ

世界と向き合うために必要な“大阪のおばちゃん魂”

アメリカは自分たちでルールを作っては、そのルールを平気で破ってくる。そんな相手に対応するには「本音と建前」の使い分けが大事で、これは日本国民に対しても必要なことなんだよね。紛争への関わり方や防衛に関してハッキリしたことを言うと、国内からも反発が起こるから。

でも、有事のことを考えると、国民の安全を守るために備えておかなければならない。例えば、災害時のために設けられた避難施設は、ミサイルなどの攻撃から国民を守るシェルターとしての用途も視野に入れて設計されている。これも一種の本音と建前だよね。

この間、防災のイベントに出たときに、人が入れない場所で消火活動をするロボットをデモンストレーションしていた。他にもGPSと連動して捜索するドローンとか、最新鋭の防災マシンが続々と開発されているんだけど、これも用途を切り替えれば戦争に使うこともできるはずなんだよね。

それを「日本は武器を開発している」と糾弾する人たちがいる。でも、反対に「いざとなったら日本にも対抗できる技術がある」と安心する人もいると思うんだよね。

こんな感じで白黒はっきりせずに、曖昧にしたまま進めていくというのも日本のやり方として合ってる気がする。もちろん、日本人には正々堂々と戦う“サムライ魂”もあるよ。

でも、細かいことは置いといて、相手の懐に踏み込んでいく“大阪のおばちゃん魂”も、世界と向き合っていくためには必要なんだよ。

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)
1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど〝黒のカリスマ〟として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。
配信元: 週刊実話WEB

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