昨シーズン後半に左腕の故障によるツアー離脱を経験した男子テニス世界ランキング28位のジャック・ドレイパー(イギリス)が、またしても悲劇に襲われた。
現地4月13日に行なわれた男子テニスツアー「バルセロナ・オープン・サバデル銀行」(スペイン・バルセロナ/クレーコート/ATP500)の1回戦で、同29位のトマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)と対戦したが、第3セット途中で右ヒザの負傷を理由に棄権を表明し、初戦で姿を消した。
24歳のドレイパーは今年2月の男子国別対抗戦「デビスカップ・ファイナル予選1回戦」でカムバックし、直後にツアー復帰戦として臨んだ「ドバイ選手権」(ATP500)ではカンタン・アリス(フランス/現89位)との1回戦を制して約半年ぶりの白星を獲得。ディフェンディングチャンピオンとして参戦した先月の「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)でもタイトル防衛こそならなかったものの、ベスト8進出を果たしていた。
しかしその後に出場した「マイアミ・オープン」(ATP1000)では初戦の2回戦でライリー・オペルカ(アメリカ/現68位)に敗戦。それから約1カ月ぶりの実戦となった今大会で今季のクレーシーズン初戦を迎えた。
試合はドレイパーがエチェベリに第1セットを6-3で先取するも、第2セットは3-6で奪われセットオールに。ファイナルセットはリードを許す苦しい展開となり、第5ゲームで2度目のブレークを喫して1-4とされたところで途中棄権を申請。1時間45分で無念の敗退となった。
リタイア後にドレイパーは自身の公式インスタグラム(@jackdraper)を更新し、心境をこう綴っている。
「バルセロナを棄権することになり、とても残念です。この数ヶ月間、前向きな姿勢を保ちながら、全力を尽くしてきました。再起までにはまだ時間がかかるとは思いますが、この苦しい状況を自分の力で乗り越えていこうと思います。日々のサポートに感謝しています」
昨季は「BNPパリバ・オープン」で四大大会に次ぐマスターズ1000初優勝を達成し、6月には世界ランキングでもキャリアハイの4位を記録するなど全盛期を迎えていたドレイパー。だからこそ今の状況は彼にとって非常にもどかしいだろうが、まずは回復に専念し、次戦で予定通りプレーできることを願いたい。
文●中村光佑
【画像】ドレイパーが途中棄権後に無念の思いを綴ったインスタ投稿
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