最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
なぜバルサはアトレティコに敗れたのか。深刻な“ヤマル依存”を番記者が指摘 第2レグでの逆転に向けて最強のカードは…【現地発】

なぜバルサはアトレティコに敗れたのか。深刻な“ヤマル依存”を番記者が指摘 第2レグでの逆転に向けて最強のカードは…【現地発】


「Spotifyカンプ・ノウ」に鳴り響く歌声が、ピッチ上の特定の選手たちを消し去ってしまう魔法でもあるかのようだ。バルセロナにおいて、ラミネ・ヤマルは孤独に陥った。観客たちはクバルシ、ペドリ、ラフィーニャには惜しみない喝采を送る。だが奇妙なことに、バルサの歴史を塗り替えるべく運命づけられたこの神童に対して、彼らはまだ完全にはひれ伏していない。

 今シーズンここまで最も重要だった試合――アトレティコ・マドリーとのチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦(0-2)――において、ラフィーニャの姿はなかった。ブラジル代表の親善試合で、勝負とは無関係な場面で無理をした代償として、彼は病室へと送られた。

 ペドリも万全のコンディションとは言えず、この一戦では前半限りで交代を余儀なくされた。さらにクバルシは44分に退場し、チームを数的不利に追い込んだ。「結果の責任は僕にある」とこの若きセンターバックはSNSで悔やんだ。

 ヤマルのフットボールを統計だけで語るのは不当かもしれないが、数字は10番のフラストレーションを如実に裏付けている。彼は19回のドリブルを仕掛け、9回成功させた。これはチャンピオンズリーグで一時代を築いたネイマールやメッシ、クリスティアーノ・ロナウドがその全盛期に叩き出した記録に匹敵する数字だ。

 また、彼は自らボールを運び、敵陣ペナルティエリア内でのプレーを11回も数えた。だが、問題は周囲との乖離だ。最前線に張るはずのレバンドフスキはわずか2回しかエリア内でボールを触れず、フェラン・トーレスに至っては一度も侵入できなかったのである。

 レバンドフスキとフェランのゴール日照りは深刻だ。シーズンが佳境を迎えた2月以降、ポーランド人ストライカーが決めたのは5ゴールのみ。フェランにいたっては、11日のエスパニョール戦(4-1)でようやく2ゴールを挙げたものの、それまでは長い間ネットを揺らす感覚から完全に見放されていた。 

 対照的に、本来、点取り屋ではないヤマルは同期間に8ゴールを挙げている。バルサのスポーツ部門の一人は「今ヤマルが担っている責任感と影響力は、同じ年齢だった頃のメッシやクリスティアーノ・ロナウドを凌駕している。彼はすでにスペイン代表のリーダーであり、EURO王者なのだ」と強調する。
 
 サポート体制が確立されているスペイン代表とは異なり、今シーズンのバルサでは状況は異なる。国内三冠を達成した昨シーズンは、ラフィーニャ、ペドリ、デ・ヨングといった主軸が揃い、ヤマルが周囲に守られながら躍動できる土壌があった。

 しかし今シーズン、彼らは三者三様に負傷による戦線離脱に見舞われている。事実、先のアトレティコ戦では、ラフィーニャとデ・ヨングが不在のなか、後半にペドリまでもがピッチを去ると、18歳の至宝は広大なピッチに独り、取り残されてしまった。

「火曜日の試合に集中しなければならない。戦える選手は揃っている。分析を進め、準備を整えるつもりだ」と、ハンジ・フリック監督は逆転を誓う。退場処分となったクバルシに代わり、その第2レグではアラウホが先発に名を連ねるだろう。彼もまた「僕たちは準備ができている。ポジティブなメンタリティを持ち、ファンには僕たちを信じてほしい」と語り、逆転への望みを捨てていない。 

 たとえ試合後には深いフラストレーションに包まれ、いまだ観客からの完全な愛情を勝ち取れていないとしても、ヤマルもまた前を向いている。

「クレのみんな、まだ終わっていない。第2レグではすべてを捧げる。Tots units, sempre(カタルーニャ語で、常に我々は一つだ)」

 若き10番の意志こそが、今のバルサが持つ、最強のカードである。

文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙バルサ番)

翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

【記事】「やはり彼は危険だった」聖地でイングランドを粉砕した日本代表、英紙記者が三笘薫とともに絶賛した選手は?中村でも佐野でも鎌田でもなく…【現地発】

【記事】日本を舐めているのか。イングランド代表の名将が用意したのは“とんでもない愚策”だった
 
【画像】イングランドに初勝利の日本は何位? 最新FIFAランク20傑を一挙紹介!王国がトップ5から転落、8年ぶりに首位を奪取したのは…
配信元: SOCCER DIGEST Web

あなたにおすすめ