
迷わず飛び込んだJ1の舞台。“向上心の塊”吉田泰授が示す東京Vでの成長と山形時代の尊敬する先輩の存在「今の自分があるのは…」
4月12日のJ1百年構想リーグ地域リーグラウンドEAST第10節・浦和レッズ戦で今季2度目の先発に名を連ねた東京ヴェルディのDF吉田泰授。今季ここまで9試合に出場しており、3ゴールを挙げるなど目に見える結果も残している。しかし1年前にはまだ、J2クラブでベンチを温めていた。
山梨学院大を経て2023年にモンテディオ山形へ加入した吉田は、その翌年にJ2で21試合に出場するなど成長を続けていた。しかし25年の開幕頃にはケガの影響もあってピッチに立てない時間が続いた。それでも、同年夏に東京Vからのオファーが舞い込んだのだ。
話が来たのは移籍ウィンドーが締まる1週間前だったという。「怪我から復帰してからもあまり試合に出ていなかったので普通にびっくりしました」と本人は話す。それでも、J1の舞台に挑戦できるまたとないチャンス。「迷いはなく飛び込みたいと思いました」と決断は早かった。
それからはヴェルディグラウンドで、誰よりも懸命にトレーニングに励んだ。加入当初に城福浩監督は「成長しないとピッチには立てない」と断言し、吉田にさらなる進化を求めた。
メンバー外の日々が続くなかで、持ち味でもある左足の鋭いキックとドリブルは日に日にキレ味を増し、その存在感には目を見張るものがあった。特に走力の部分では森下仁志コーチからもアドバイスを受けて何度も走り込みを行ない、「自分がやった分だけ自信はつく」と練習量は裏切らないと信じてアップダウンを繰り返したという。
そして昨季のJ1リーグ第35節の清水エスパルス戦で途中出場してJ1デビュー。自身の東京Vでのキャリアを踏み出した。2年目の今シーズンもキャンプから、サブ組での出場が多い練習試合で結果を求めて必死に食らいついた。
そんななか、迎えた百年構想リーグ第3節のFC町田ゼルビア戦ではヘディングシュートで移籍後初得点を記録すれば、続く横浜F・マリノス戦では強烈なFK弾を叩き込み、2戦連発。第9節のジェフユナイテッド千葉戦でも狙い澄ましたFKを決め切った。
結果を残して出場時間も伸ばしているなかでも本人は「まだまだです」と満足する様子は全くない。
「正直クロスは狙ったところに全部いくほど得意ではないし、もちろん武器にはしたいですけど、百発百中でイメージ通りのボールが蹴れているわけではないので。フリーキックもたまたま試合で、2発が入っているだけで練習ではそこまでいいボールを蹴っているわけでもないので。ここからですね」
J2から這い上がってきた吉田の原動力は、誰よりも自分が努力しなければいけないという向上心と危機感だ。何よりも自分のプレーに対して言葉を発する際には、手応えよりも前述のような反省を口にする。守備面での課題を抱える現状では、「練習でも反省すべき点があります。それは和田一郎コーチとも話しながら、課題をつぶしていかないと試合には出続けられないと思っています」とスタッフからの指導を仰ぎながら自己成長を重ねている。
それは先輩たちからも同様だ。特に山形時代のチームメイトだった柏レイソルの小西雄大とは、公私ともに仲が良く吉田本人も「尊敬する大好きな先輩」と慕う。
「今の自分があるのは山形の時にいい先輩たちに恵まれたのもあるし、雄大くんとか実力のある人たちにサッカーを教えてもらいながら、アドバイスをたくさんもらえていたからだと思います」
小西も2つ年下の後輩である吉田に関して「サッカーもプライベートも可愛いところやギラギラしているところもすごくありました」と、当時から強い向上心を感じていたようだ。
「山形時代は日の目を浴びることは少なかったかもしれないですけど、ポテンシャルで言ったらすごく高い選手ではありました。FKのゴールは以前では見たことがなかったし、そういうのを決めているのもすごい。これからもっと楽しみです」
東京Vでの活躍ぶりを小西は「刺激になっていますね」と話す。それを本人に伝えれば、吉田は喜色満面の表情を見せた。彼の素直な性格はサッカーに対する飽くなき探求心に加えて、年上から可愛がられる要素でもあるだろう。そして多くの刺激を受けながら吸収し、想像以上のパフォーマンスをピッチ上で表現している。25歳DFの成長曲線はとどまることを知らない。
文●藤井圭(サッカーライター)
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