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2歳女王の強さが際立った桜花賞 気になる進路は二冠狙うオークスか、NHKマイルカップか

2歳女王の強さが際立った桜花賞 気になる進路は二冠狙うオークスか、NHKマイルカップか

4月12日、3歳牝馬クラシック初戦となる桜花賞(GⅠ、阪神・芝1600m)が行なわれ、単勝1番人気に推された昨年の2歳女王スターアニス(栗東・高野友和厩舎)が後続を突き放して圧勝。一冠目を力強い差し切り勝ちで手にした。

 2着には先行してしぶとく伸びた5番人気のギャラボーグ(栗東・杉山晴紀厩舎)が入り、3着には後方から馬群を縫って追い込んだ12番人気のジッピーチューン(美浦・林徹厩舎)が食い込んだ。

 4番人気のアランカール(栗東・斉藤崇史厩舎)は最後方から追い込んだが5着に止まった。また2番人気のドリームコア(美浦・萩原清厩舎)は伸びを欠いて9着に、3番人気のリリージョワ(栗東・武幸四郎厩舎)は後方のまま11着に大敗した。
  激しい奔流のなかで、スターアニスの強さばかりが際立つレースだった。ゲート入りの際、リリージョワが突進して前扉を破壊したため、外枠発走になるアクシデントが起きたが、再度枠入りが行われてレースはスタート。ロンギングセリーヌ(美浦・竹内正洋厩舎)が掛かり気味にハナを切ると、プレセピオ(栗東・笹田和秀厩舎)が負けじと競り合い、他にも先行馬が次々とそれを追いかけたため、2ハロン目が10秒6を計時する激しい流れになる。ギャラボーグは先行集団の後ろ目となる5番手に付け、スターアニスは中団の9番手をキープしたが、他の人気馬を見ると、ドリームコアは後方集団前目の11番手、リリージョワは16番手、アランカールはしんがりの18番手と、いずれも後ろからの追走となった。

 1000mの通過ラップは57秒2。以前なら“超ハイペース”と呼ばれた速さだが、急速に高速化が進んだ近年にあっては速めのミドルペースと捉えるべきだろうか。それでも逃げ・先行勢にとって厳しいペースであることに変わりはない。第3コーナー付近から縦長だった馬群はその全長を縮め、最終コーナーを回りながら一斉に横へ広がり、直線での勝負に入った。

 まず馬群から抜け出したのはギャラボーグだったが、それに外から並びかけたのは馬場の中ほどを通ったスターアニス。坂の途中でギャラボーグを交わして先頭に躍り出ると、坂上ではそれを突き放し、ゴールでは2馬身半の差を付けて圧勝を飾っていた。上り3ハロンは33秒7で最速タイだった。

 勝った松山弘平騎手は「最高にうれしいです。混戦ではあったと思うのですが、やはり2歳女王ということで、自分の中では負けられない戦いでしたし、絶対に勝つんだという気持ちでいました。レースを終えてホッとしています」と喜び。続いて「きょうの芝の傾向とかを見ていて、外からよりも前で粘り強い競馬をしている馬が多かったので、そういうところは意識していました。ただ、馬のリズムを一番に考えていましたので、馬を信じて、馬のリズムで行けば負けないと思っていました」とスターアニスの強さを称賛した。 昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ、阪神・芝1600m)を制した実績が評価されて1番人気に推されたものの、一部では不安を囁く声もあった。それは父がダートの短距離馬を多く送り出しているドレフォンであり、母がセントウルステークス(GⅡ、阪神・芝1200m)を勝っているように、1200~1400mのスプリント戦を主戦場としていたエピセアローム(父ダイワメジャー)だという血統的な距離適性の問題だった。しかし2着に2馬身半の決定的な差を付けて、それが杞憂に過ぎなかったことを明確に表現した。気になるのはこれからの進路で、オークス(5月24日=GⅠ、東京・芝2400m)で二冠に挑むのか、NHKマイルカップ(5月10日=GⅠ、東京・芝1600)でマイルGⅠの連勝を狙うのか。陣営の決断から目が離せない。

 2着のギャラボーグは、前走のクイーンカップ(GⅢ)で9着に大敗して5番人気まで評価を落としていたが、実績がある舞台に戻り、阪神ジュベナイルフィリーズで2着に入った能力を出し切った。次走についてだが、レースぶりから見て距離に限界はありそうで、父ロードカナロアという血統も含めると、オークスよりはマイル戦のほうが向きそうな気がする。

 驚かされたのは12番人気、ジッピーチューンの3着好走だ。思い切りの良い北村友一騎手の好騎乗も目立ったなか道中は17番手、最後方にいたアランカールの前を追走していたが、直線は内へ突っ込むと、馬群を縫うようにして末脚を伸ばした。上り33秒7はスターアニスと最速タイで、重賞2着(GⅢ・クイーンカップ)の実績がダテではないところを見せた。こちらも父はロードカナロアだが、折り合いを付けて末脚勝負ということで、ギャラボーグとはタイプが違い、距離の延長に対応できそうな雰囲気を持っている。
  5着に敗れたアランカールは、速めのペースで流れは向いたが、やはり前々走の阪神ジュベナイルフィリーズ(5着)、前走のチューチップ賞(3着)と同様、後方追走から大外を回して追い込むという不器用な脚質は今回も変わらなかった。上りの時計もスターアニスに0秒1劣っており、これでは勝ち目がなかった。広々とした東京コースに舞台が変わればこの不器用さはいくらか相殺されるだろうが、その場合、これまで以上の切れ味が必要になる。

 9着に大敗したドリームコアは何とも不可解だったが、クリストフ・ルメール騎手のコメントによると、右回りに問題があったのかもしれないとのこと。それが原因であれば、3勝を挙げた東京が舞台となるオークスでは巻き返しが期待されるだろう。

 11着のリリージョワはゲートでのアクシデントがすべてで、まったくレースにならなかった。気性の難しさを内包しているのは明らかで、それが大きな課題になるのは間違いないが、能力自体の評価は次走以降に譲りたい。

文●三好達彦

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配信元: THE DIGEST

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