クラウド型POSレジや決済ソリューションなどを提供するSquare株式会社は、4月15日(水)から17日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される日本最大級のスポーツチーム・アスリート向け総合展「Japan Sports Week 2026」内の「第5回 スタジアム・アリーナ EXPO」に出展する。
初日、4月15日(水)には「TOYOTA ARENA TOKYO」の場内店舗、キッチンカーの運営担当者であるエームサービス株式会社 澤田安麿氏をゲストに迎え、「スタジアムDXの最前線」をテーマとしたトークセッションを実施。会計や列に並ぶ「待ち時間」という課題を解消する大規模キャッシュレス化の裏側や、DXの導入がスポーツ観戦の熱狂をいかにワンランク上へと引き上げるかについて、現場のリアルな”声”が語られた。

近年、スポーツ観戦において、混雑緩和や非接触決済のニーズが高まり、スタジアムやアリーナにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)による観戦体験(CX)の向上と、運営の省人化・効率化が業界全体の急務となっているという。
トークセッションでは、Square 統合マーケティング日本責任者 赤松夏子氏がモデレーターを務め、同社シニア・オンボーディング・サポート・スペシャリストの金城貴雄氏と澤田氏によるトークセッションが行われた。

アリーナ運営では、ハーフタイムなど特定の時間帯に需要が一気に集中する。そのタイミングでいかに行列を抑え、限られた時間で回転率を高められるかが重要なテーマとなる。
TOYOTA ARENA TOKYOでは常設売店に加えてキッチンカーやイベント出店など、さまざまな販売形態がある。昨年10月の開業にあたって、ボトルネックになりやすかった点を聞かれると、澤田氏は「各売店のロケーションも違えば商品展開のフローも違うので、いかに早く決済を済ませて、調理担当やデリバリー担当にいかに連携させるのかというのが重要なファクターになりました。今までは『声』で伝達していたところを、しっかりといかにDX化で変化させていくのかという点に注力しました」と振り返った。

また、現場でのオペレーションの伝達方法や商品登録の工夫という点では「各ロケーションごとのオペレーション構築に関しては、金城様に伴走していただき、たとえばキッチンプリンターの導入を実施したり、マスターの設定もかなり丁寧に教えていただいたので、その辺のボトルネックは全て解消できたかなと思います」と、Squareによる伴走が効果的だったと伝えた。

Squareは主要な決済端末の中で最速のタッチ決済スピードと評価されている。現場での、この決済のスピードが数秒変わることでの全体の効率化については「たとえば運営が約3時間ぐらいの中で、1秒決済が早く進めば、会計数が変化し、単純に売上に直結するので、ものすごく大きな差だなと思っています」と、決済スピードの重要性を強調した。

スタジアムやアリーナのように、規模が大きく、かつ営業を止められない環境になると、新しいシステムを導入する際に実際現場が本当に回るのか、というリスクを抱える課題もある。
現場でSquareを導入したあとの、使い勝手やスタッフの習得スピード、日々の業務の進め方についての変化を聞かれると、澤田氏は「端的に申し上げますと『案ずるより産むが易し』だったという第一印象です。働いている方々がデジタルネイティブ世代を中心としているので、直感的に皆さん扱うことができた。スマートフォンの操作よりも視覚的に、感覚的にもダイレクトに操作できるので、皆さんの飲み込みも結構早く、30分くらいチュートリアルを行えば一定の操作ができるようになったというのは、ものすごく大きなメリットだった」と、新システム導入の負担が軽く、Squareの教育コストの低さを語った。

TOYOTA ARENA TOKYOで今後実現していきたい観戦体験や運営として目指しているものについては「実は4月22日の今度の試合で、一部のお席でデリバリーシステムのテスト運用があります。そこがスムーズに実現できれば、コンコースでお客様がお待ちいただく時間と手間がゼロになり、好きなタイミングでご注文をいただける環境を整えられます。諸々課題はありますが、お客様の没入感をより一層上げられて、観戦の満足度の向上に寄与できるのではないかと思っています」と、座席に座ったまま観戦と注文をシームレスに完結できるデリバリーシステムを目指していると明らかにした。

決済の迅速化とDX導入は、運営効率を高めるだけでなく、ファンの「待ち時間」を没入の時間へと変えていく。テクノロジーの伴走が、スポーツ観戦の熱狂をさらなる高みへと引き上げる大きな鍵となるだろう。


