世界的コーヒーチェーンのスターバックスは、日本にも約2000店舗以上を展開し、慣れ親しんだ味を求めて訪れる外国人観光客の姿は多い。本来、スターバックスはコーヒーを片手にゆったりと過ごせる「くつろぎの空間」として、世界中で支持されてきたブランドだ。
ところが日本では、そのイメージが見事に裏切られるケースが少なくない。訪日外国人の間で「思っていたスタバと違う」との声が広がっているのだ。
まず噴出するのが「とにかく混みすぎ」という不満だ。都市部の店舗は常に満席状態で、席を確保するのは至難の業。「座る前に疲れる」「ここはカフェじゃなく席取りゲームだ」といった辛辣な声は珍しくない。
さらに追い打ちをかけるのが、店内の狭さ。都心の店舗は座席間隔を詰め詰めにし、スーツケースを持った旅行者には苦痛極まるレベル。アメリカなどの広々とした店舗に慣れた外国人ほど、その窮屈さに驚きを隠せないのである。
注文はできても細かな要望には「話が通じない」
加えて英語対応にも「微妙な壁」がある。注文はできても、細かな要望やおススメを聞くと、話が通じないケースも。「接客は丁寧だが、会話が成立しない」という、もどかしい評価に落ち着くことに。
混雑と狭さ、そして注文の壁により「長居できないスタバ」という致命的な弱点が浮き彫りになる。
ついでにいえば、コンセントのある席が少ないことも、不満の一因だ。海外では数時間くつろぎながら作業するのが当たり前の空間が、日本では落ち着くどころか、早く出たくなる場所に変わってしまうのだ。
とはいえ、総合的に評価が低いわけではない。店内の清潔さや接客の丁寧さ、さらに季節限定メニューの充実ぶりは世界トップクラス。それでもなお「くつろげる場所」というスタバ本来の価値を感じにくい…。そのギャップこそが、外国人の不満を生む最大の理由なのだろう。
(旅羽翼)

