
【問題】
日常会話でもよく使う言葉なのに、漢字で書かれると途端に読めなくなる一語です。「覚」と「束」、どちらも簡単な漢字なのに組み合わさると一気に難易度が上がります。
★ ヒント
「頼りない」「不安だ」「はっきりしない」といった意味で使われます。「彼の足取りが――」のように、不安定な様子を表す場面でよく登場します。
【解説】

「覚束ない(おぼつかない)」は、物事がはっきりしない、心もとないという意味の形容詞です。語源には諸説ありますが、「おぼ」は「おぼろげ」の「おぼ」と同じく曖昧さを表すとされています。「つかない」は「付かない」で、はっきりとつかめない様子を示しています。漢字の「覚束」は当て字であり、漢字そのものの意味から読みを推測するのは非常に困難です。平安時代の文学にもすでに登場しており、古くから日本語に根付いた表現です。現代でも「先行きが覚束ない」「足元が覚束ない」など、書き言葉を中心に幅広く使われています。当て字ゆえに読めない人が多い、代表的な難読語のひとつです。
当て字の奥深さを感じる一問でしたね。次回もまだまだ意外な読みの漢字が登場しますので、ぜひ挑戦してみてください!



