
京都府南丹市で起きた男子児童の事件に便乗し、不審なリンクを記載したポストがX(旧Twitter)で大量に投稿されています。
一般的なURL短縮サービスが用いられているため、一見しただけでは不審なリンクかどうか判断しにくく、注意が必要です。
■ URL短縮サービスや「リンクまとめ」サービスを悪用
4月15日夕方時点の編集部の調査では、暴露系アカウントを装うものや、株価上昇を謳うものが確認されています。いずれも「死体遺棄容疑」「家宅捜索」「京都府南丹市」「府警」など、事件を連想させるキーワードを並べ、特定のURLへ誘導する手口が共通です。
先日も、鉄道の人身事故の現場映像を騙り、大手ニュースサイトや報道機関のドメインを模倣した不審なURLへ誘導する投稿が大量に確認されていました。一方、今回のケースでは、一般的なURL短縮サービスやリンクまとめサービスが悪用されており、より見分けがつきにくくなっているのが特徴です。
これらは一見、通常のサイトへのリンクと見分けがつかないだけでなく、アクセスして最初に表示されるのが正規のサービス画面であるため、閲覧者に不信感を抱かせにくくなっています。しかし、そこに設置されたリンク先は決して安全なものではなく、不用意にアクセスすると予期せぬトラブルに巻き込まれる危険があります。
■ 目的は「特定個人へのポイント付与」や「不審なLINEアカウントへの誘導」か
編集部で当該URLの挙動を調査したところ、遷移先として、TikTokのキャンペーンで特定のユーザーに報酬(インセンティブ)を付与するものや、不審なLINEアカウントの友だち登録を促すものなどが確認されました。
確認できた事例はポイント目的やLINEアカウントへの誘導が中心でしたが、こうした手口は、より悪質な詐欺サイトへの誘導やマルウェア感染を狙う形に発展するおそれがあります。
特にLINEアカウントへの誘導は、その後、投資話などを持ちかけられる詐欺的な勧誘につながるケースもあり、巻き込まれると金銭的にも精神的にも大きなダメージを受けます。
このため、少しでも不審を感じるリンクはもちろん、人の興味を強く惹き付ける内容をうたう投稿に添えられたリンクにも、むやみに触れないことが鉄則です。
特に今回のように、URL短縮サービスを介したリンクには細心の注意を払う必要があります。情報の真偽を確認したい場合は、リンクを直接クリックせず、検索エンジンで信頼できる報道機関のニュースを直接探すか、ブラウザの警告表示やURLの安全性を確認できる検証サービスを活用するのが有効です。
痛ましい事件や事故、災害が発生した直後は、人々の「真相を知りたい」という心理につけ込む手口が多発します。扇情的な見出しや文言に惑わされることなく、一呼吸置いて、その内容やURLの正当性を確認する姿勢が求められます。
(天谷窓大)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026041602.html



