最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
「何に投資すればいい?」最も有望な投資先が「自分自身」である理由とその成果をあげるために必要なプロセスとは

「何に投資すればいい?」最も有望な投資先が「自分自身」である理由とその成果をあげるために必要なプロセスとは

投資で成功したいなら、銘柄選びよりも大切なことがある。それは世の中の仕組みを理解し、自分で考える力を養うことだ。日常の会話やニュースから得られる情報を咀嚼してつなぎ合わせ、自分なりの結論を導くプロセスこそが投資の本質。その思考法と実践のヒントを紹介する。


新刊『インフレ・円安・バラマキ・国富流出』より一部抜粋・再構成してお届けする。

一番重要な投資先は自分―年収は市場価格

社会人として仕事をして報酬を得ている人に一度考えて欲しいことがあります。最も有望な投資先はどこでしょうか。答えは「自分自身」です。自分自身こそが最も高いリターンをもたらす投資対象です。

たとえば月給20万円を稼ぐ人が、同じ20万円を毎月株式や債券投資で稼ぐのは容易ではありません。膨大な投資金額があるなら別ですが、一般的な投資額ではほぼ不可能です。

だからこそ、自分の知識や経験、スキルを高めるために投資して自分の市場価値を高め、収入を増やすように試みることこそが、最も効率の良い投資なのです。学生であればなおさらです。社会に出るまでの時間を、自分を磨くための投資期間として使うことが、最も効率の良い投資です。

金融資産への投資はもちろん大切ですし、私はこの本を通じてむしろそれを推奨したいと思っていますが、そればかりに時間をかけて本業・学業を疎かにしてしまっては本末転倒です。本業・学業こそ、あなたが最も高いリターンを得られる「投資対象」なのです。

この本の最後の方で、日本経済の問題点として日本の雇用慣行を挙げたいと思っているのですが、ちょうど話の流れとして良いタイミングなので、外資系金融機関の年収の話をしたいと思います。ただ、残念ながら金額の話はできません。金額の話は同僚の間でもご法度なのです。

JPモルガンに勤めていた当時、頻繁に2人で呑み歩き、今では夫婦同士で一緒にゴルフをしたり、ラグビー観戦に行ったりする、当時は同じマネージング・ディレクターだった仲良しの同僚がいます。

それだけ頻繁に会っている元同僚ですが、彼の年収がいくらだったのかはまったく知りません。細かい数字が分からないというレベルではなく、大雑把なレベルも分かりません。なぜそこまで分からないかというと、同じ職位でも年収は倍以上違うケースがあるからです。

外資系金融機関というと、個人個人が年収の交渉をするようなイメージを持つ人も多いかもしれません。もちろん、そういう人やケースも多いのかもしれませんが、私が20年在籍したJPモルガンではそうした行為はあまり一般的ではなかったですし、あまり好まれなかった気がします。

投資の勉強は、世の中の仕組みの勉強

年収は会社が決めるものですが、それを受け入れるかどうかは自分が決めることです。「自分はこんなに頑張っているのに、これしか給料がもらえない」と不満を口にするなら、自分をより高く評価してくれて、より高い給料を払ってくれる会社に転職すればよいのです。

給料は雇用市場というマーケットで決められている価格です。「自分の仕事・能力ならもっと給料をもらえるはず」と思うなら、それを自分で証明すればよいのです。だから、自分に投資をして、自分の市場価値を高めることが一番近道で有効な投資なのです。

「こんなに働いているのに、これしか給料がもらえない」と不満を口にし続けている人は「給料以上の仕事」をしません。つまりマーケットで決められる給料は上がりません。一方、「給料分の仕事はしなきゃいけない」と思って働いている人は、「給料以上の仕事」をしがちです。そういう人の給料はマーケットでつり上がっていきます。

つまり、今の年収が低いと不満があるなら自分で行動すればよいのです。

投資の勉強をする際、経済理論や金融市場の仕組み、株式、債券、為替市場などについて勉強することはもちろんお勧めします。ただ、それ以上に大切なのは、「世の中全体の仕組みを理解すること」だと私は思います。

私自身、自分で言うのもなんですが、金融市場や不動産への投資で今のところ一定の成果を上げてきました。ただ、それは私が専門的な理論を深く理解していたからではありません。むしろ、「お金とは何か」「社会はどう動いているのか」という根本的な仕組みを考えてきたことが、判断の基盤になっていたと思います。

世の中には「本当にそう?」と首をかしげたくなる通説がよくあります。ほんの数年前まで、日本ではデフレは悪で、インフレが目指すべき方向だと信じられていました。円高が悪で、円安が目指すべき方向とも信じられていました。

しかし、普通に考えて、資産や外貨をそれほど多く所有しているわけではない一般国民にとって、どうしてインフレや円安が良いのでしょうか。食料やエネルギーを海外からの輸入に頼っている日本の通貨が弱くなることがどうして望ましいのでしょうか。

ただし、デフレや円高の方が良いと言いたいわけではありません。問題の本質はデフレ・インフレ、円高・円安ではないと思っているのです。世の中の物事は、人、立場によって同じ事象でもプラスである場合とマイナスである場合がほとんどです。

提供元

プロフィール画像

集英社オンライン

雑誌、漫画、書籍など数多くのエンタテインメントを生み出してきた集英社が、これまでに培った知的・人的アセットをフル活用して送るウェブニュースメディア。暮らしや心を豊かにする読みものや知的探求心に応えるアカデミックなコラムから、集英社の大ヒット作の舞台裏や最新ニュースなど、バラエティ豊かな記事を配信。

あなたにおすすめ