
【問題】
損害や迷惑を受けるときに使われる言葉で、ニュースや新聞では定番の表現です。耳では聞き慣れているはずなのに、漢字で見せられると意外と読めない人が多い一字です。
★ ヒント
「損害を〇〇〇〇」「迷惑を〇〇〇〇」のように、好ましくないことを受ける意味で使います。「啓蒙(けいもう)」の「蒙」と同じ漢字です。読みは四文字で、「被る」とも書ける言葉です。
【解説】

「蒙る(こうむる)」は、主に損害・被害・恩恵などを身に受けることを意味する動詞です。「蒙」という漢字はもともと「覆い隠す」「暗い」という意味を持ち、上から何かを被せられるイメージが根底にあります。「啓蒙(けいもう)」の「蒙」は「無知・暗い状態」を意味し、それを「啓(ひらく)」するという構成です。「蒙る」も同様に、何かが上から降りかかってくる感覚から「受ける」という意味に転じました。「被る(こうむる)」と同じ読み・同じ意味で、現代ではこちらの表記の方が一般的ですが、「蒙る」も正式な表記として辞書に記載されています。ニュースでは「甚大な被害を蒙った」「不利益を蒙る」のような硬い文脈で登場することが多い言葉です。一つの漢字に複数の訓読みがある日本語の奥深さを感じさせる一字といえるでしょう。
漢字の成り立ちを知ると、意味のつながりが見えてきて面白いですよね。次回もつい誰かに話したくなる難読漢字をご紹介します!



