
【問題】
服の縫い目が裂けたときや、つぼみが開きかけたとき、さらには笑顔がこぼれるときにも使われる美しい日本語です。日常でもよく耳にするのに、漢字で書かれると途端に読めなくなる人が続出します。
★ ヒント
「糸」へんが使われている通り、もともとは縫い目がほどける意味の言葉です。春になると桜の花が「〇〇〇びる」と表現されることもあります。「表情が〇〇〇びる」のように、硬い表情がゆるむ意味でも使われます。
【解説】

「綻びる(ほころびる)」は、縫い目などがほどけて裂ける、花のつぼみが少し開く、表情がゆるむという三つの意味を持つ動詞です。「綻」という漢字は「糸」と「定」を組み合わせた形で、糸で定めたものがほどける様子を表しています。もともとは衣服の縫い目が裂けるという物理的な意味が中心でしたが、平安時代頃から花が咲きかける様子にも使われるようになりました。「梅が綻びる」「桜が綻びる」のように、満開ではなくわずかに開き始める繊細な瞬間を表す言葉として文学作品にも多く登場します。「顔が綻びる」という表現は、固く結ばれていたものがふわりとほどけるイメージから転じたものです。名詞形の「綻び」は、計画や組織の欠陥・ほころびという意味でニュースなどでも頻繁に使われています。漢字一字に「ほころびる」という五文字の訓読みが当てられている点も、日本語ならではの奥深さを感じさせます。
糸へんの漢字には意外な読みを持つものがたくさんあります。次回もうっかり読めない漢字を出題しますので、ぜひ挑戦してみてください!
さらにもう一問!
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