この4月、新生活のスタートとともに、家計の見直しに動く人が増えている。今年は特に、食品や光熱費の値上げラッシュが家計を直撃。調味料や加工食品、さらには電気・ガス代まで上昇し、「何を削るか」が現実的なテーマとなっている。
ここでクローズアップされるのが、スマホ代だ。かつて値下げ競争が激しかった通信料金はここにきて、大手キャリアが実質的な値上げ傾向に転じている。さらに端末価格も上昇し、気付けばスマホ維持費はじわじわと膨らんでいるのが実情だ。
そこで格安SIMへの乗り換えを検討する人が急増。だがその節約行動には、思わぬ落とし穴が潜んでいた。それが「電話番号変更によるLINEアカウント消失リスク」である。
LINEは電話番号をベースにアカウント管理をしているため、番号を変更するとログインや引き継ぎに影響が出る。特に注意すべきは、解約した番号が他人に再利用されるケースだ。
一定期間を経て再割り当てされた番号で新たな利用者がLINE登録を行うと、その番号は新アカウントに紐づく。
事前の設定を怠ると取り返しのつかない損失が!
結果として、元の利用者はその番号ではログインできなくなり、引き継ぎ設定をしていなければ、復旧は極めて困難に。トーク履歴や連絡先が「消えたも同然」の状態に陥るのだ。
とりわけ、乗り換え時に番号を変更するケースは要注意。月々の料金は確かに安くなるが、事前の設定を怠れば、取り返しのつかない損失を招きかねない。
対策は難しくない。メールアドレスやパスワードの登録、さらにApple IDやGoogleアカウントとの連携を済ませておくこと。これだけで、万が一の時の復旧の可能性はグンと高まる。
値上げの春、節約のつもりが「データ全消失」という笑えない結末にならないためにも、乗り換え前のひと手間を忘れないでほしい。
(カワノアユミ)

