ボストン・レッドソックスの吉田正尚は現地4月17日の本拠地デトロイト・タイガース戦、0-0で迎えた延長10回、1死一、三塁の場面で代打出場。カウント2ボール1ストライクからの4球目152キロのフォーシームを叩いた。大きくバウンドした打球は、バックホーム態勢で5人シフトを組んでいた内野の頭上を越えライト前へのサヨナラ安打となった。
試合後、チームの地元メディア『MassLive』に劇的一打を振り返った吉田。「運が良かっただけ。かなり高く(打球が)跳ねたから、通るかもと期待してた」とあくまで謙虚に、喜びを噛み締めた。
今季は試合前時点で、チームが消化した18試合のうち出場は11戦、37打席とチームの主要外野手最少に留まっていた吉田。打率.286、OPS.852と打撃成績は良かったものの、出場した試合でチームは1勝10敗と勝利に貢献できていなかった。
代打起用については「いつ自分の番になるのか分からないというプレッシャーはある」とその難しさを認めた吉田。しかし、「いつ出番が来ても対応できるように準備しておこうと思っている。シーズンを通して、調子の悪い日もあれば良い日もある。僕は出場機会があればチームに貢献し、ベストを尽くしたい」と今回の成功へ至るマインドを明かした。
今回、吉田をスターティングメンバーから外し、かつドンピシャの場面で代打に送ったアレックス・コーラ監督は殊勲打を放った日本のスラッガーを「この球場が熱狂に包まれ、試合に勝つ必要がある状況で冷静さを保ち、良い球を捉えて力強く打ち返した」と絶賛。不本意な立場に置かれても試合で結果を残し続ける32歳を次のように評した。
「彼は時々、『これから(のキャリアは)どうなるんだろう?』と不安に思うこともあるだろう。同時に彼は準備を怠らない、素晴らしいチームメイトだ。守備練習や塁間走など、常に万全の態勢で臨んでくれている。今季ここまで我々にとって非常に良い働きをしてくれているよ」
MLBキャリア初のサヨナラ打で今季打率3割台に乗せてきた吉田が、低迷する名門を救うファクターとなるか。
構成●THE DIGEST編集部
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