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【北中米W杯出場国紹介|第32回:スペイン】攻撃的なスタイルは、現代サッカーにおける1つの模範。指揮官は選手たちの父親的な存在

【北中米W杯出場国紹介|第32回:スペイン】攻撃的なスタイルは、現代サッカーにおける1つの模範。指揮官は選手たちの父親的な存在


 2010年の南アフリカ・ワールドカップで、8か国目の世界王者となった「ラ・ロハ」ことスペインは、続く2012年のEUROも制して黄金期を築いた。

 W杯は過去3大会で優勝こそ果たせていないが、常に手の届くところにあり、またポゼッションを軸とした攻撃的なスタイルは、時代の潮流に向き合いながら、現代サッカーにおける1つの模範であり続けている。

 24年のEUROで4度目の優勝を飾ると、欧州予選も安定した試合運びを見せて、トルコ、ジョージア、ブルガリアという決して簡単ではない相手が同居するグループを5勝1分けで乗り切った。

 ボール保持を基盤としながら、縦方向への展開を増やし、効率的に得点機会を創出する。守備では前線からのプレスと中盤の回収を組み合わせ、試合の主導権を維持したまま勝点を積み上げた。

 基本布陣は伝統的な4-3-3。ビルドアップは最終ラインからロドリ(マンチェスター・C)が構える中盤を経由して前進し、立ち位置のローテーションとショートパスで相手の守備ブロックを動かす。

 サイドでは幅を取り、局面に応じて右の“神童”ラミネ・ヤマル(バルセロナ)や左のニコ・ウィリアムス(アスレティック)の突破力を活用するが、そこに攻撃が偏らないことで、彼らの個の力が発揮しやすいのはスペインの強みだ。

 攻撃力の陰に隠れがちだが、予選6試合で2失点の守備はかなり安定している。ボールを握る時間を長くすることで、守備の時間を短くするという基本的な考え方はあるが、攻守のトランジションから生じるリスクも、19歳の新鋭パウ・クバルシ(バルセロナ)や経験豊富なエメリック・ラポルト(アスレティック)が処理し、最終ラインの“漏れ”には守護神ウナイ・シモン(アスレティック)が盤石のゴールキーピングを見せる。
 
 タレント力と組織力を兼ね備えるスペインの指揮を執るのは、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督。選手としては「ラ・ロヒータ」(U-21スペイン代表の愛称)を経験しただけだが、指導者として世代別代表の実績をベースに、若手の起用と戦術的なタスクを整理する手腕で評価を高めて、2021年には東京五輪で銀メダルを獲得。22年からA代表の強化に努めてきた。

 現在のチームで中核を担うのは、左サイドバックのマルク・ククレジャ(チェルシー)や司令塔ペドリ(バルセロナ)、神出鬼没のFWミケル・オジャルサバル(R・ソシエダ)など、まさしく東京五輪世代だが、右サイドバックのマルコス・ジョレンテ(A・マドリー)など、さらに上の世代も含めて、どこかでデ・ラ・フエンテ監督の指導を受けた選手ばかり。ある意味、指揮官は選手たちの父親的な存在なのだ。

 大注目のヤマルとともに、優勝のキーマンになりそうなのはフェルミン・ロペス(バルセロナ)だ。中盤から前線への侵入と得点能力に優れ、停滞した局面の明確なアクセントになる。

 フィニッシュに関わるところでは、フェラン・トーレス(バルセロナ)の働きも鍵を握るが、ロドリ、ペドリ、フェルミンら中盤のメカニズムが維持されていることが、カーボベルデとの初戦からファイナルまで、8試合を通じての生命線となる。

 懸念点はN・ウィリアムスのコンディションだが、メンバー発表前の最後の活動となった3月シリーズで、アレックス・バエナ(A・マドリー)やアンデル・バレネチェア(R・ソシエダ)が奮起を見せており、大きな不安材料にはならないと想定できる。

 基盤が固まっている中盤や最終ラインに比べると、アタッカーはバリエーションが豊富なだけに、グループステージからデ・ラ・フエンテ監督がどういうチョイスをしてくるか注目だ。

文●河治良幸

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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