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体重が減りやすくなる「2つのシンプルな食習慣」とは?

体重が減りやすくなる「2つのシンプルな食習慣」とは?

Credit: canva

「食べる量を減らしているのに、なぜか体重が落ちない」

そんな経験はないでしょうか。

実は近年、「何を食べるか」だけでなく「いつ食べるか」が体重に影響する可能性が注目されています。

スペインのポンペウ・ファブラ大学(UPF)らの研究チームは、約7000人を対象とした調査から、体重が増えにくい人に共通する“2つのシンプルな食習慣”を発見。

それは「朝食を早めに取ること」「夜間の断食時間を長くすること」でした。

研究の詳細は2024年9月12日付で科学雑誌『International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity』に掲載されています。

目次

  • 食べる時間が体重を左右する?研究が示した意外な傾向
  • なぜ「早く食べる」と痩せやすいのか?カギは体内時計

食べる時間が体重を左右する?研究が示した意外な傾向

今回の研究では、40〜65歳の男女約7000人の食事時間や生活習慣を調べ、さらに5年後に追跡することで、体重(BMI)の変化との関係を分析しました。

その結果、明確に見えてきたのが次の2点です。

1つ目は「朝食の時間が遅いほど、BMIが高い傾向がある」ことです。

つまり、同じ量・内容を食べていても、朝食のタイミングが遅い人ほど太りやすい可能性があるということです。

例えば、ブランチと称して、朝食をお昼近い時間帯に食べていると、体重が増えやすくなるかもしれません。

2つ目は「夜間の断食時間が長いほど、BMIが低い傾向がある」ことです。

ここでいう夜間の断食とは、夕食から翌日の最初の食事までの時間を指します。

この時間が長い人ほど、体重が増えにくい傾向が見られました。

ですから、夕食も仕事や私生活と相談しながら、なるべく早めに済ませて、翌朝の朝食までは何も食べないのが、体重増加を抑えるコツとなるでしょう。

さらに女性では、食事回数が多いほどBMIが高くなる傾向も確認されました。

なぜ「早く食べる」と痩せやすいのか?カギは体内時計

ではなぜ、食事の時間が体重に影響するのでしょうか。

研究者たちは、その理由として「概日リズム(サーカディアンリズム)」、いわゆる体内時計に注目しています。

人間の体は、昼に活動し夜に休むように設計されています。

そのため、日中の早い時間に食事をとる方が、エネルギーの消費や食欲の調整がうまく働くと考えられています。

逆に、夜遅くに食べたり、朝食を遅らせたりすると、このリズムが乱れ、脂肪の蓄積や代謝の効率に影響を与える可能性があります。

また、長い夜間断食は、インスリンの働きや脂肪の利用にも関係していると考えられています。

ただし、このメカニズムについてはまだ研究段階であり、確定的な結論には至っていません。

興味深いのは「断食すればいい」という単純な話ではない点です。

例えば、朝食を抜いて長時間断食している男性のグループでは、体重の低下との関連は見られませんでした。

このグループは喫煙や飲酒が多く、運動量も少ないなど、生活習慣全体が不健康である傾向がありました。

つまり重要なのは、単に食事を抜くことではなく、生活リズムに合った形で食事時間を整えることなのです。

「いつ食べるか」がこれからのダイエットの鍵になる

今回の研究は、「時間栄養学(クロノニュートリション)」と呼ばれる新しい分野の一部です。

この分野では、食べる内容だけでなく、食べる時間や回数も健康に大きく関わると考えられています。

ただし、この研究は観察研究であり、「早く食べれば必ず痩せる」といった因果関係を断定するものではありません。

今後は、より厳密な実験によってその効果が検証される必要があります。

それでも今回の結果は、ダイエットにおける視点を少し変えてくれます。

もし体重がなかなか落ちないと感じているなら、「食べる量」だけでなく「食べる時間」にも目を向けてみる価値があるかもしれません。

夜遅くの食事を控え、朝は少し早めに食べる。

それだけのシンプルな習慣が、体のリズムを整え、結果として体重にも影響を与える可能性があるのです。

参考文献

Study Links 2 Simple Eating Habits to Lasting Lower Weight
https://www.sciencealert.com/study-links-2-simple-eating-habits-to-lasting-lower-weight

Keeping a Longer Overnight Fast and Eating an Early Breakfast May Be Associated with a Lower Body Mass Index
https://www.isglobal.org/en/-/overnight-fast-and-early-breakfast

元論文

Sex-specific chrono-nutritional patterns and association with body weight in a general population in Spain (GCAT study)
https://doi.org/10.1186/s12966-024-01639-x

ライター

千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部

配信元: ナゾロジー

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