巨人が丸佳浩外野手と山瀬慎之助捕手の2軍降格を決めた。反対に昇格するのは19年目のベテラン・小林誠司捕手と、ドラフト5位ルーキー・小浜佑斗内野手となった。
「今季のレギュラーは全て白紙」と明言した阿部慎之助監督だったが、この昇降格は大きな波紋を広げている。
丸は3月31日の中日戦(バンテリンドーム)で、9回二死満塁の場面で代打決勝3点三塁打を放ったものの、打率0割7分1厘と低迷していた。結果が全てのプロ野球の世界ではうなずける2軍降格に見えるが、今季の巨人には同じく1割台の打率で苦しむ坂本勇人がいる。
阿部監督は現役時代から「チームの顔になる選手」の坂本と自主トレを行ったが、坂本はいわゆる「阿部門下生」のひとり。一方で、2018年に丸の獲得にこだわったのは原辰徳前監督だ。人的補償に長野久義を放出してまで、欲しかったのだろう。
高卒生え抜きの坂本と、外様組の丸。阿部監督は坂本ではなく、丸の2軍降格を決めた。
2000安打まであと70本に迫るも…
その丸は2019年、2020年のリーグ優勝連覇の主軸になった。
「毎年、スロースターター。独特の打撃フォームであり、代打出場ではコンディションを上げにくい」(巨人OB)
丸は2000安打まで、あと70本。2012年にDeNAの4番だった村田修一(現DeNA2軍監督)をFAで獲得した巨人は、2017年に2000安打まで残り135本と迫るも、契約更新をしなかった。
巨人のFA移籍の歴史は「使い捨て」という批判から、
「引退後のコーチ就任や、セカンドキャリアに向けた終身契約がある」(巨人担当記者)
丸は昨オフ、1億2000万円の大幅減俸を飲んで、年俸2億(金額は推定)の2年契約を更新した。阿部巨人が続く間は忍の一字、といったところだろうか。
(小田龍司)

