制球が大荒れのドジャース・佐々木朗希は、4度目の先発登板でも勝てず、いまだ未勝利だ。4月19日(現地時間)のロッキーズ戦では3四死球、1暴投。4回2/3を7安打3失点で降板を余儀なくされた。
ペナントレースはまだ始まったばかりだが、昨年のドジャースは勝率で苦しんだ。東、中、西の3地区の地区優勝チームで最も勝率が低かったため、ポストシーズンマッチではワイルドカードシリーズからのスタートとなり、他の地区優勝チームよりも多く試合をすることになった。
「ドジャースはベテランが多いチームなので、独走で地区優勝をスンナリ決めたいけど」(現地記者)
5回途中での降板となった佐々木の不甲斐ない結果とほぼ同時に飛び込んできたのが、エドウィン・ディアスの負傷離脱。クローザーを予定して獲得したが、右肘関節に遊離体が見つかったため、それを取り除く手術を受けることになった。
「球団発表によれば、復帰は後半戦になるそうです」(前出・現地記者)
この2つのニュースを合わせて再浮上してきたのが、佐々木のリリーフ転向論だ。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「彼は適任だ」と、クローザーへのコンバートを猛プッシュしている。確かに昨年のポストシーズン、佐々木は「臨時クローザー」として獅子奮迅の活躍を印象づけ、適性を示した。
「佐々木が不調のままでは困る」ジャパンマネー事情
MLBアナリストが言う。
「ディアスはメジャーリーグを代表するクローザーです。しかしこれまでのキャリアを振り返ると、活躍するのは2年に一度。まさに隔年であり、その周期からすると、今季は『活躍しないシーズン』になります。ドジャースもそれを分かっていて獲得したと思います」
昨年のクローザーだったタナー・スコットが復調したので、ディアスが戻ってくるまでは、スコットを中心にブルペン陣を編成するのだろう。しかし、だ。
「スコットが昨年、セーブシチュエーションで失敗したのは9回。山本由伸の勝ち星を3つも消してしまいました。山本から佐々木につなぐ継投策は、話題性も十分」(アメリカ人ジャーナリスト)
昨年、ドジャースは16の日本企業と提携した。今季もエスフーズ(兵庫県西宮市)とパートナーシップ契約を結ぶなど、ジャパンマネーが色濃くなっており、「佐々木が不調のままでは困る」というのがホンネだろう。ゴームズGMは佐々木のクローザー再挑戦を「NO」と否定しているが、全くありえない話ではないようだ。
(飯山満/スポーツライター)

