これまでで最大の、宇宙の高解像度3次元マップが公開されました。アメリカ、キットピーク国立天文台の口径4mメイヨール望遠鏡に設置されたDESI(Dark Energy Spectroscopic Instrument、ダークエネルギー分光装置)を使った観測によるものです。

こちらがその3Dマップです。

こちらは上の画像の中央付近を、オリジナル画像の解像度のまま切り抜いたものです。上の画像は16384×16384ピクセルの大きな画像を縮小したため細部はわかりにくくなっていますが、切り抜いた画像ではデータがかなり細かいことがわかります。

こちらはマップの一部のクローズアップ。銀河が集まっているところとほとんど存在しないところがあり、網目状の構造になっていることがわかります。このような構造は「宇宙の網(コズミック・ウェブ)」と呼ばれ、初期宇宙のゆらぎが成長したものと考えられています。

こちらはクローズアップした画像から、さらにオリジナル解像度で切り抜いたものです。点の一つ一つが銀河を表しています。
4700万以上の銀河やクエーサーを観測
DESIの観測がスタートしたのは2021年5月のことでした。当初の計画では5年間で3400万個の銀河とクエーサーをマッピングする予定でしたが、最終的に4700万個以上の銀河やクエーサー、2000万個の恒星を観測することに成功しました。測定された銀河とクエーサーの数は、これまでのすべての3Dマップのデータの6倍に及ぶとのことです。
DESIによる初期のデータを使った研究から、正体不明のダークエネルギーが時間とともに変化している可能性が示唆されていました。その可能性が強まるのか、あるいは可能性がなくなるのか、5年間のデータを使った分析がこれから行われていくことになります。5年間の全データを使った、ダークエネルギーに関する最初の解析結果は2027年に出される予定になっています。
なお観測期間は2028年まで延長されました。今後、範囲が20%ほど拡大され、またより暗く遠い銀河などのデータを追加する予定です。さらに近傍の矮小銀河など調査し、ダークマターの理解に向けた研究を行う予定とのことです。
(参考)
史上最大かつ最も詳細な宇宙の三次元マップ(DESIの銀河マップについて紹介した2022年の記事です)
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Image Credit: DESI Collaboration and DESI Member Institutions/DOE/KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/R. Proctor; Image Processing: M. Zamani (NSF NOIRLab)
(参照)NOIRLab

