
俳優の窪塚洋介と松田龍平が、10月6日に都内で開催されたW主演映画「次元を超える」Dolby Atmos完成披露試写会に登壇。5年ぶりの共演となる2人がお互いの印象などを語った。ほか、舞台あいさつには千原ジュニア、芋生悠、渋川清彦、メガホンをとった豊田利晃監督も参加した。
■豊田監督が手掛ける“狼蘇山シリーズ”の集大成
豊田監督が「泣き虫しょったんの奇跡」(2018年)以来7年ぶりに手掛ける長編フィクション作品である本作は、2019年に発表した短編映画「狼煙が呼ぶ」から始まり、「破壊の日」(2020年)、「全員切腹」(2021年)と続いた“狼蘇山シリーズ”の集大成にあたる長編映画。窪塚は孤高の修行者・山中狼介を、松田は謎の暗殺者・新野風をそれぞれ演じている。
オファーを受けたときのことを、窪塚は「連作でとうとう完結編ですが、『SFをやりたい』と豊田さんが言っていて、“狼蘇山シリーズ”って最後はSFなのかと。オファーをしていただいて『本当にやるんだ』『完結するんだ』という思いで受けました」と回顧。
一方、脚本を読んだ印象について松田は「やってみないと分からないようなシーンがめちゃめちゃ多くて、撮影を楽しみにしていました」と振り返ると、窪塚も「文字で書いたら『惑星ケルマンにどうの』とか『宇宙船が飛んでいく』とか、書くのは簡単に書けるじゃないですか。でも、どうなんだろう?って思ったよね」と同調した。

■松田、窪塚に素朴な疑問「何で日焼けしてたんですか?」
そんな2人は、同じ豊田監督の「破壊の日」以来の共演となる。あらためて共演した感想を、窪塚は「『破壊の日』は神社ですれ違っただけなので、共演は今回が初めてという印象」とした上で、「役者・松田龍平と対峙(たいじ)するという楽しさを存分に味わわせてもらいました。(芝居で)対峙する前、夜に別のパーティーとかで対峙しちゃうことが多くて。結構飲みの場で会うようになったので、そっちのほうで知ってることが多かった後の現場だったんですよ(笑)」と述懐。
続けて「皆さんたぶん満場一致でうなずいていただけると思うんですけど、龍平って“コミュ障”っぽいじゃないですか」と観客に問い掛け、「LINEとか聞けなそうだけど、聞けるんですよ。夜に会ったときの龍平の印象で現場に来ているところもあったんですけど、昔、豊田監督と(松田が)『青い春』(2001年)をやってた頃に、俺が『ピンポン』(2002年)をやっていて。俺が龍平を認識した頃の松田龍平がそこに現れて対峙するという、エモい現象に陥ったりしながら楽しい時間を過ごさせてもらったんで、それがフィルムに焼きついていい味が出ているといいなと思っております」と、エモーショナルな気持ちにもなったことを伝えた。
それを受けて「コミュ障って言われた」と松田は苦笑いしつつ、再共演について「窪塚くんが言ってくれた通り、ちょこちょこ会っていたんですけど、今回お芝居の現場で会って、窪塚くんの格好がめちゃめちゃロン毛で肌が焼けて、日焼けしてましたよね。まさに狼介だなって(笑)。あれは、何で日焼けしてたんですか?」と素朴な疑問を。
それに窪塚は「山伏は外にいるから、焼いたほうがいいのかなって」と役作りの一環であると返すと、松田は「バカンスに行ってたわけじゃなくて?」と追及。窪塚は「バカンスを兼ねて、一石二鳥的な感じで」と、柔和な笑顔で打ち明けていた。
映画「次元を超える」は、10月17日(金)より全国公開。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)

