「医療×衣料のチカラ」を考えるトークセッション
ショーのあとは、本イベントを企画した大阪医科薬科大学の河野恵美子先生と、ユニクロ ダイバーシティ推進チームの塩田知弘さんによるトークセッションが行われました。
医師と看護師、二つの資格を持つ河野先生は、看護学生時代の特別養護老人ホームでの経験を語ります「利用者の方たちが同じ服を着てベッドに横なっていたことにショックを受けました。それ以来、高齢者や障がいを抱える方、介護を受ける方、誰もが自分らしくおしゃれをして人生を最後までまっとうできる、そんな世界観を広めたいと取り組んでいます」と、想いを込めた言葉に会場も静かに聞き入りました。
一方で塩田さんは、生まれつき耳が聞こえない自身の経験をもとに、「障がいのあるなしに関わらず、楽しめるファッションは何か、ということを自分なりに考えていきたい」と語りました。
レジェンドモデルたちが語る「おしゃれの楽しみ」
ランウェイを歩いたロコリさんと横山さんも登壇し、それぞれのスタイリングポイントを紹介。ロコリさんは「シャツのボタンをあえて掛け違えて留めるのが脳トレみたいで楽しい」と笑顔。
普段からランニングなど体を動かすことが好きだという横山さんは「秋色のカラーがとてもいい。こういうレイヤードは自分では思いつかないからさすがだなと思いました」とコメント。軽くてやわらかな素材だからこそ、重ね着しても動きやすく、レジェンド世代にもぴったりだと太鼓判を押しました。
最後に塩田さんは、「お客様の笑顔を増やすために服を作っていると改めて感じました。これからも、ユニクロの服を通して人生が幸せになれるような、チャレンジをしていきたい」とコメント。
河野先生も、「私は、衣服は身にまとうだけのものではないと考えています。すべての人が自分らしく、それぞれの光を放っていける、そういう世界をつくっていけるように衣服の概念を変えていきたい」と締めくくりました。
今回のファッションショーでモデルが着用しているアイテムは、すべてユニクロの店舗やオンラインストアで購入可能です。気になるスタイリングがあれば参考にして、どんどん普段の着こなしに取り入れてみてください。
＼from Writer／
ステージでキラキラと輝くレジェンドたちを見て感激しました。「自分らしい服」「好きな服」が、こんなにも着る人を笑顔にするのだと改めて実感。自分らしくおしゃれを楽しむことが、日常を豊かにしてくれることを12名の人生の先輩達が教えてくれた気がします。
※最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
写真・文／内山真紀
