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元王者ベッカーが男子2強を独自考察。ケガが多いアルカラスに対しシナーの“持続性”を重視「彼は『ジョコビッチ2.0』だ」<SMASH>

元王者ベッカーが男子2強を独自考察。ケガが多いアルカラスに対しシナーの“持続性”を重視「彼は『ジョコビッチ2.0』だ」<SMASH>

男子テニス界を牽引するヤニック・シナー(イタリア/世界ランキング1位)とカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)。両雄のライバル関係が注目を集めるなか、元世界王者のボリス・ベッカー氏(ドイツ)が、2人のプレースタイルの違いから今後の展望を語った。

 現在、ツアーで圧倒的な存在感を放っているのはシナーだ。昨年終盤の「パリ・マスターズ」から、今季の“サンシャイン・ダブル”(インディアンウェルズ&マイアミ)、さらにクレー序盤戦の「モンテカルロ・マスターズ」まで、マスターズ1000大会で4連勝。モンテカルロでは決勝でアルカラスを破り、世界ランキングでも首位に返り咲いた。

 その充実ぶりについて、ベッカー氏は欧州メディア『Eurosport Spain』にこう語る。

「シナーは今、キャリア最高のテニスをしている。これほど強い彼はこれまで見たことがない。サンシャイン・ダブルを達成して、ヨーロッパのクレーシーズンでもその勢いのままモンテカルロを制した。しかもほとんどセットを落としていないのは信じがたいことだ。まさに絶好調で、アルカラスが欠場していることもあり、マドリードでも優勝の可能性はあると思う。彼は今、別次元にいる」

 さらに同氏が注目するのが、シナーのプレースタイルがもたらす「持続性」だ。

「彼を『ジョコビッチ2.0』と呼んでいる。ベースラインからのプレースタイルが似ていて、非常に安定している。それは自然と体力の節約につながり、長期的に見て大きな利点になると思う。彼は試合を短時間で終わらせる」

 実際、ラリーの安定感と試合運びの効率性により、シナーは短時間で勝利を重ねる傾向がある。長いシーズンを戦う上で、この省エネルギー性は大きな強みとなる。
  一方でアルカラスは、モンテカルロに続く「バルセロナ・オープン」の初戦で勝利した際、右手首を負傷して次戦を棄権。今週開幕の「マドリード・オープン」を欠場し、昨年大会に続く出場辞退となった。激しいラリー戦や長時間の試合をいとわないスタイルは魅力である一方、身体への負荷という側面も抱える。

 ベッカー氏は両者の違いについて、次のように指摘する。

「アルカラスの方がシナーよりもケガが多いが、それは彼のプレースタイルによるものだ。シナーとは全く異なるスタイルだからだ。アルカラスはしばしばセットを落とし、試合が3時間に及ぶことも多い。それが身体への負担になっている」

 もっとも、同氏はアルカラスの復活にも含みを持たせる。昨年もマドリード欠場後にローマ、そして「全仏オープン」でタイトルを獲得しており、今回の離脱も過度に悲観すべきではないという見方だ。

 クレーシーズンの山場である全仏オープンを前に、シナーの安定した強さがこのまま優位を保つのか。それともアルカラスがコンディションを立て直し、再び主導権を握るのか。スタイルの違いは、短期的な勝敗にとどまらず、長期的なキャリアの行方を占う1つの視点となりそうだ。

構成●スマッシュ編集部

【動画】シナーとアルカラスの差について語るベッカー氏

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配信元: THE DIGEST

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