『Road to KING OF PRO-WRESTLING 2025』後楽園ホール(2025年10月6日)
○海野翔太vsOSKAR×
海野がIWGPタッグ前哨戦でOSKARに快勝。「お前らの言うケンカってこんなもんか?」と挑発した。
“Knock out brothers"Ice&OSKARが9・28神戸大会でタイチ&石井を破ってIWGPタッグを奪取。試合後、海野&上村が挑戦を表明し、10・13両国大会で新世代対決によるタイトルマッチが行われることになった。この日はシングルによる前哨戦二番が組まれ、まずは海野とOSKARが対決した。
海野がショルダータックルを連発して正面突破を図ったが、OSKARが巨体で返り討ち。場外戦で主導権を握り、リングに戻るとキャメルクラッチなどの腰攻めを展開する。海野もギロチンドロップを自爆させ、ボディスラムで反撃を開始。コーナーに追い込んでエルボーと逆水平を交互に乱れ打ち、スイングDDTで突き刺した。
OSKARは1カウントでキックアウト。ショルダースルーで海野を高々と投げ飛ばす。海野も追撃を阻止して後頭部への串刺しニーを連発したが、ジャーマンは投げられず。OSKARは軽々と抱え上げてのフェースバスターを敢行し、ギロチンドロップを投下。海野をコーナーにへたり込ませて頭を踏みつけたり、顔をはたいたりと挑発行為に出た。
険しい表情となった海野はエルボーを連打。OSKARがエルボー合戦に持ち込んでも逆水平を乱れ打った。OSKARの張り手で腰砕けとなったものの、海野は旋回式スクラップバスターをDDTで切り返す。ラリアットをかいくぐってジャーマンで引っこ抜き、ランニングニーをグサリ。延髄斬りを見舞ったが、OSKARはスリーパーで捕獲。耐える海野がサムソンクラッチで粘っても、再びスリーパーで絞め上げた。
後頭部によるヘッドバットで逃れた海野はノーモーションヘッドバットをお見舞い。OSKARのフロントハイキックをかいくぐってラリアットを振り抜いた。雄たけびを上げた海野はSecond Chapterを爆発。OSKARは返せず3カウントが入った。
海野がOSKARとの一騎打ちに快勝し、IWGPタッグ挑戦へ向けて弾みをつけた。「おい、そんな甘くねぇんだよ。Ice、OSKAR。お前らは俺と上村より先にIWGPって名の付くベルトを手に入れた。悔しいだろう、どう考えてもこの状況。でもな、シングルでもタッグでも俺らは負けない」と断言した海野は挑戦表明時、「お前らケンカしたいんだろ? 俺らがケンカできるかどうか試してみるか?」と発言していた。会心の勝利とあって「お前らの言うケンカってこんなもんか?」と挑発した海野は「両国、さらにパワーアップした俺らがお前らの前に立つ。そん時はベルトいただくからな」と通告してみせた。
【海野の話】「おい、そんな甘くねぇんだよ。Ice、OSKAR。お前らは俺と上村より先にIWGPって名の付くベルトを手に入れた。悔しいだろう、どう考えてもこの状況。でもな、シングルでもタッグでも俺らは負けない。前に進み続ける。本隊背負ってんだよ。他のユニットでもない、新日本プロレスリングの本隊だ。だから俺は聖域って言葉を大事にしてる。お前らの言うケンカってこんなもんか? 両国、さらにパワーアップした俺らがお前らの前に立つ。そん時はベルトいただくからな」
【OSKARの話】「この闘いを制したとでも思ってるのか? これはストリートファイトだろ? ショータ、まだ始まりに過ぎない。本物の痛みはこれから来る。お前には何度も何度もチャンスがあったのを、何年も見てきた。だが掴めなかったな。リョーゴクへ来い。お前は相棒のユーヤと並んで死体となるんだ。ユーヤ、聞け。お前は何も成し遂げてない。キャリアを通して獲ったベルトはゼロだ! 俺とIceはタッグチャンピオンだ! ユーヤ、お前には何もない! KOPWだって? そんなもん今はないだろ! 俺たちはWAR DOGSだ! WAR DOGSだぞ! 俺たちが勝負を制する! そしてこのベルトを保持するのだ! 消え失せろ。リスペクトが欲しいなら勝ち取れ。俺からは奪えないがな、クソが」
