ウエスタン・カンファレンス3位のデンバー・ナゲッツと6位のミネソタ・ティンバーウルブズによるプレーオフ・ファーストラウンド。現地時間4月20日にデンバーで行なわれた第2戦は、ウルブズが119-114と貴重な勝利を手にし、対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。
試合は第1クォーターからナゲッツのペースで進み、第2クォーター序盤にウルブズは19点差をつけられる。しかし、このクォーターでアンソニー・エドワーズとジュリアス・ランドルの2人で計21得点をあげて同点に追いつくと、そこからは僅差を争う接戦に。
勝負はナゲッツの1点リードで最終クォーターに突入したが、残り4分半でウルブズが逆転すると、最後までリードを守って逃げ切った。
この試合で殊勲の活躍を見せたのが、守護神のルディ・ゴベアだ。スタッツだけ見れば、2得点、7リバウンド、1アシスト、2スティールで得意のブロックは0本。だが、相手の大黒柱ニコラ・ヨキッチとのマッチアップでは何度となくミスショットを誘い、勝負の最終クォーターではわずか2得点に抑え込んだ。
ゴベアは第3クォーター終了時点ですでに4つのファウルを犯していたが、最終クォーターでも果敢にヨキッチとの1オン1勝負に挑んだ。エドワーズが試合後に明かしたところによれば、「ダブルチームはしない。今夜はずっと1対1で守れ」とゴベアに伝えていたという。
残り3分を切った場面、ヨキッチがゴベアのフィジカルコンタクトを巧みに利用し5つ目のファウルを誘発。相手の守護神を窮地に追い込んだが、彼はひるむことなく応戦すると、残り2分にエドワーズのミスショットを拾い、ヨキッチの上から豪快なダンクを叩き込んだ。最終的にこのビッグプレーがウルブズにさらなる勢いを与え、逃げ切り勝ちへの起爆剤となった。
試合後、ヨキッチはゴベアの実力を素直に認めた。
「彼は本当に優れたディフェンダーだ。彼にはタフなショットを打たされる。それにサイズもあるから、どんな角度やポジションからもボールに手が届いてしまう。手強いディフェンダーだよ」
先日発表された今季の最優秀守備選手賞には、同胞の後輩ヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)が史上初の満票、そして史上最年少の22歳で選出された。
これまで同賞を4度(2018、19、21、24年)受賞しているゴベアは、2位に投票した記者が4人、3位が29人の計41ポイントで4位に終わった。そのことについて試合後に聞かれると、33歳のベテランは静かな自信を口にした。
「自分が何者かはわかっている。リスペクトされないのは今回が初めてじゃない。たぶんこれが最後でもない。でも、自分はこれからも自分であり続ける。もし“偉大さ”に敬意を払わないなら、それはもうそういうものだと受け止めるだけだ。いずれは、自分が与えているインパクトの大きさに気づくだろうからね」
続けて、1オン1で封じ込めたヨキッチの攻略法についてジョーク交じりに言及した。
「ラッキーだっただけさ。だって俺は、ベストディフェンダーのTOP3にも入っていない選手だからね。そんな選手にそんなプレーはできっこない。だから自分はただラッキーだっただけだよ」
次戦から舞台はミネソタへと移る。ヨキッチとゴベア、欧州センター対決はさらに熱を帯びていくだろう。
文●小川由紀子
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