サンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマが、現地時間4月20日、今季の最優秀守備選手賞に選ばれたことが発表された。満場一致での受賞は史上初。歴史に名を刻んだ22歳は、殿堂入りセンターのアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)から伝授された“勝者のメンタリティ”を明かしている。
フランス出身のウェンバンヤマは、2023年のNBAドラフト1位でスパーズに入団。ルーキーイヤーから主力を務め、平均21.4点、10.6リバウンド、3.9アシスト、1.24スティール、3.58ブロックの好成績を残し、新人王とブロック王に輝いた。
右肩の血栓症により不完全燃焼に終わった昨季を経て、3年目の今季はケガもありながら64試合に出場して平均25.0点(リーグ13位)、11.5リバウンド(同4位)、3.1アシスト、1.03スティール、3.08ブロック(同1位)、フィールドゴール成功率51.2%、3ポイント成功率34.9%をマーク。チームも62勝20敗でウエスタン・カンファレンスの第2シードを獲得し、7年ぶりのプレーオフに駒を進めた。
キャリア初の最優秀守備選手賞に輝いたウェンバンヤマは、『ESPN』のマリカ・アンドリューズ記者とのインタビューで、昨夏にオラジュワンと行なったワークアウトを振り返った。
「NCAAのファイナル4で会ったのがきっかけなんだ。彼は最初からとてもフレンドリーに接してくれて、すぐに『自分の知識や経験を君に伝えたい』と言ってくれた。フットワークの技術など、一見簡単そうに見えて実はすごく難しいことも、彼が教えてくれるとわかりやすくなる。経験から得られるアドバイスは、何物にも代えがたい価値があるんだ」
リーグ優勝&ファイナルMVP2回、最優秀守備選手賞2回、ブロック王3回など、全盛期はリーグ最高のセンターとして君臨したオラジュワンからもらった一番のアドバイスは何だったのか。
「アドバイスというより、僕の心に深く刻まれた言葉がある。『勝つために(時期が来るのを)待つ必要はない』『今すぐにでも勝てるんだ。それほどの実力があるのなら、どんな状況であってもチームを勝たせなければならない』と言われたよ」
またウェンバンヤマは、昨夏のオフにはラグビーチームとの練習にも取り組んでいたと明かし、「ラグビーには自分の身体が慣れていない独特な動きのパターンがあり、バスケットボールにも活きる動きがある」と語った。
インタビューが放送された『ESPN』の番組『NBA Today』では、元NBA選手でコメンテーターを務めるイマン・シャンパート(元ニューヨーク・ニックスほか)が、次のように期待を寄せていた。
「“ザ・ドリーム”ことアキームから得られる言葉は、すべてが金言だ。歴史的に見れば、ヴィクターほど若い選手や若いチームがすぐに勝つのは難しいと言われてきた。でも、今のスパーズには、相手にプレッシャーを与える守備陣がいるし、何よりヴィクターがいる。彼は大舞台を恐れないし、彼を止められるビッグマンはいない。楽しみだね」
ウェンバンヤマはまだ22歳。今後オラジュワンのような歴史に名を残す存在になれるか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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