2024年の逆転劇を思わせる一戦だった。
同年のウエスタン・カンファレンス準決勝第7戦、ミネソタ・ティンバーウルブズは開始からデンバー・ナゲッツに主導権を握られ、後半開始早々に20点差(38-58)をつけられる。しかし、アンソニー・エドワーズやカール・アンソニー・タウンズ(現ニューヨーク・ニックス)を中心に猛反撃を開始。第4クォーターにはルディ・ゴベアとナズ・リードも奮起し、逆転勝利(98-90)でカンファレンス決勝進出を決めた。
それから2年後、現地時間4月20日にデンバーで行なわれた両チームによるファーストラウンド第2戦。初戦に敗れたウルブズは、第2クォーターに25-44と19点のビハインドを背負ったが、そこから猛反撃を仕掛け、119-114で鮮やかな逆転勝ちを収めた。
この試合ではエドワーズが30得点、10リバウンド、ジュリアス・ランドルが24得点、9リバウンド、6アシスト、ドンテ・ディビンチェンゾが16得点、7リバウンド、6アシスト、ジェイデン・マクダニエルズが14得点。ベンチからボーンズ・ハイランドが14得点、リードが11得点、9リバウンドをあげた。
一方でセンターのゴベアは2得点、7リバウンド、1アシスト、2スティールと特段目立ったスタッツを残したわけではなかった。だが、勝負所で相手の最重要プレーヤー、ニコラ・ヨキッチを堅いディフェンスで封じ込めるなど、勝利の立役者の1人となった。
世間やメディアではたびたび過小評価され、批判の対象になることが多いゴベア。そんな彼が入団して以来、チームにもたらしているものは何かと試合後の会見で聞かれたエドワーズは、1分間にわたって熱弁を振るった。
「この会見場に来る前に、まさにロッカールームで彼に言ったよ。『ブラザー、お前がベンチに下がってる時、俺たちの戦力は半分になっちまうんだ』ってね。そういうことさ。
周囲はルディについて好き勝手言うけど、そういうヤツらは、彼がコートにいることが、俺たちにとってどれほど重要なのかをわかっていない。彼が近くにいる時にレイアップしたいヤツなんていないんだってことをね。誰もルディには挑みたいなんて思わないのさ」
エドワーズは続ける。
「オフェンス面での評価はどうであれ、彼が4回も最優秀守備選手賞を受賞しているのには理由がある。彼はずっと高いレベルでディフェンスを続けている。そんな彼を、俺たちは必要としている。
ヨキッチはMVPを3回獲っているけど、ルディは最優秀守備選手賞4回だぜ。それは偶然なんかじゃない。彼が守れるからだよ。みんなもっと彼に敬意を示すべきだ。彼の名前をもっと尊重してくれ。俺たちがしているようにね。俺たちはみんな、彼を心底信頼してるんだ」
ウルブズはゴベア加入後の24、25年と2年連続カンファレンス決勝に進出。彼の凄さを1番近くで体感するエドワーズが称賛するように、その功績を見逃すべきではないだろう。
文●小川由紀子
「自分が何者かはわかっている」“ヨキッチ封じ”のゴベアが語る静かな自信「リスペクトされないのは初めてじゃない」<DUNKSHOOT>
“ヨキッチ封じ”の経験者グリーンがゴベアに喝「“俺たち”じゃない。お前が止めなきゃいけないんだ」<DUNKSHOOT>
「ルディはもうゴミじゃない」グリーンが“因縁の相手”のゴベアを称賛!「勝利へインパクトを与えている」<DUNKSHOOT>

