
持続可能性や地球環境の改善が話題になる近年、注目を浴びているのが「緑肥」です。
緑肥とは、収穫を目的とするのではなく、土を肥えさせるために植える植物のこと。
白ワインで有名なフラスカーティのブドウ畑では、3月の終わり、緑肥となるソラマメが植えられています。
イタリア半島における緑肥の歴史は古く、古代ローマ時代の農耕詩や農学者の著作で触れられています。
オリーブ、ブドウ、小麦を大切にしていた当時の人びとは、ブドウ畑にソラマメやルピナスなどの豆類を植えていたことがわかっています。
これらが丸ごと肥料になることで、保水性が高まるといわれています。
また畑の土で微生物が活性化するため、土壌の栄養補給の役割を果たしているのだとか。
オーガニックやバイオダイナミック農法が注目され、化学肥料を使わない農作物の価値が上昇している昨今、緑肥を用いるワイナリーが非常に増えています。
ブドウ畑で青々とした葉を茂らせるソラマメを見ていると、古代から培われてきた智慧には、普遍のパワーがあるのだと感じます。

