
春泥の人気漫画を、原作の世界観を感じさせる懐かしいタッチでアニメ化した「ガンバレ!中村くん!!」(毎週水曜夜12:30放送、TOKYO MXほか/dアニメストア・ABEMA・FOD・U-NEXTほか)。内気な男子高校生・中村男久斗(CV. 小林千晃)のピュアな片想いの行方を、どこか懐かしいタッチでコミカルに描き出すラブコメディだ。その第4話が4月22日に放送された。今話では、オカルト・ホラー研究部に所属する青木山麗子(CV.大地葉)が初登場。弁舌巧みに中村を部に勧誘し、怪しげな聖水を押し付けて去っていくという所業が、視聴者に絶大なインパクトを残した。(以降、ネタバレが含まれます)
■中村の口をつぐませた悲しい思い出

川村ひふみ(CV.ファイルーズあい)の描いた漫画を読んでは、広瀬愛貴(CV.榊原優希)と仲良くなりたいという思いを募らせていく中村。そんなある日、登校中に広瀬と鉢合わせた中村は、広瀬と一緒に通学する大森司(CV.笹翼)が、家が近所同士で小学校からの幼馴染の関係だと知り愕然とする。2人の後を歩きながら、強敵・大森をどう攻略すべきか考えていると、不意に好機が訪れる。通りがかった魚屋の水槽を、生きたタコが泳いでいたのだ。
広瀬にどうしてタコが好きなのかと聞かれた中村は、タコの素晴らしさを熱弁。だが、かつてクラスメイトの男子に同じことをしてドン引きされたことを思い出し、「タコ、そこまで好きってわけでも…」とつぶやいて話を打ち切ってしまう。
広瀬たちと別れたあと、自分の行動を悔やんで自転車で爆走する中村には同情を禁じえなかった。川村の漫画とは程遠い切ないワンシーンだったが、何よりも「タコに脳みそが9個もある」という雑学が頭にこびりついてしまったのはここだけの話である。本作に触れてタコに興味を持ち始めたという視聴者も多く、実はタコの魅力を広めるのに一役買っている…のかもしれない。
■青木山に押し付けられた聖水の効果は絶大!?

悲しみに打ちひしがれた中村が、地面に禍々しい絵を描いていると、不敵な微笑みを浮かべた美少女が声をかけてくる。彼女の名は青木山麗子。芝居がかった口調で中村を美術部に勧誘し、中村が無関心だと見るや、美術部のジンクスで心を揺さぶり始める。そのジンクスとは、市の美術大会に出展すると絵に描いたことが現実になるというもの。中村は無関心を装うが、顔に「気になる」の文字が浮かぶほどに動揺。それを見逃さず、青木山は出展できる部員はあと1人だけと畳みかける。
まんまと青木山の話術に釣られた中村は、入部届にサインし始めるが、実は廃部寸前のオカルト・ホラー研究部に引き入れるための嘘だったことが判明。それでも青木山は諦めきれず、入部前の特典として幸運をもたらすという“まじないの聖水”を押し付けてくる。青木山とのやり取りのせいで中村は遅刻し、早々と聖水の効果に疑問が生まれる展開となった。
初登場にして超ド級のインパクトを残した青木山に、視聴者は騒然。SNSは「麗子さんクセ強くて好きすぎる」「中村くんの才能に目を付けた女子…と思ったら部活詐欺なの笑った」「青木山麗子ヤベェ女すぎる。勧誘の仕方がもはや詐欺師」「青木山麗子さんって美少女なのに癖がありすぎて中村くんとの絡みが面白すぎた」など、青木山にハマった視聴者のコメントであふれかえった。
■モヒカン軍団VS学ランゾンビ

赤黒くて臭い聖水はいかにも怪しげだが、手元に置いたとたん、広瀬にアメをもらうという嬉しいイベントが発生。その後も広瀬とのエンカウントが続き、ついには広瀬と2人きりで帰るというビッグイベントが舞い込んでくる。いつもより会話も弾み、幸福感でいっぱいになる中村。広瀬との別れ際、胸中でつぶやいた「このまま時が…時が止まればいいのに」のセリフには、思わず胸が締め付けられた。
青木山に続き、濃すぎるキャラクターが登場したのはその直後。1人になった広瀬に因縁をつけるマッドロード高校のモヒカンたち(CV.千葉繁、福島潤、檜山修之)は、某世紀末な少年マンガに出てくる“ザコ”にそっくり。異変に気付いた中村は、自転車に乗って勇ましくモヒカンたちに突進するが、蓋が開いていたマンホールに落下してしまう。
それでもゾンビのように這い上がり、モヒカンたちを撃退した中村。広瀬がくれた「カッコ良かった」の一言は、何より嬉しかったことだろう。広瀬を写真のモデルにしようとしたモヒカンたちも、“学ランゾンビ”を写真に収めたことで賞を獲り、中村の幸運のお裾分けに預かったようだ。
突如現れたモヒカン軍団に、SNSは「世紀末の男たちのインパクトがありすぎる」「団子が丘、恐ろしい街だ…」「まさか令和にこの出で立ちの不良キャラを拝めるとは…」と大盛り上がり。千葉繁さんをはじめとする豪華キャスティングも話題を呼んだ。
■中村がノリノリで踊るEDも大反響
聖水の効果か、中村自身のツキかは不明だが、これまで以上に広瀬と距離を縮めることができた今話。ED曲となったのは、彼女持ちの男性を誘惑する女性と、理性と下心の狭間で葛藤する男性の心情を綴った、バービーボーイズの「負けるもんか」。広瀬の幼馴染・大森に嫉妬し、あわよくば自分が親友ポジションになりたいと願う中村が、曲に登場する女性にどこか重なって見えるのは考えすぎだろうか。
この曲に合わせて踊る中村は、リモコンをマイク代わりにサビのフレーズを叫び、拳を突き上げるなどノリノリの様子。その姿にキュンとした視聴者も多く、SNSには「いいことあった日のエンディング踊ってんの愛しくてテレビごと抱きしめた」「踊る中村くん可愛すぎかよ」「1人部屋で踊る中村くん可愛い」などのコメントが寄せられた。
◆文=帆刈理恵(スタジオエクレア)

