
【問題】
よく見かける漢字なのに、いざ送り仮名付きで出されると迷ってしまう一字です。ビジネスメールでも登場することがあるこの言葉、あなたは自信を持って読めますか?
★ ヒント
技術や能力が未熟であること、下手であることを表す形容詞です。「拙い文章ですが」のように、謙遜の表現としても使われます。「拙者(せっしゃ)」の「拙」の字です。
【解説】

「拙い」は「つたない」と読み、物事のやり方が上手でない、未熟であるという意味を持ちます。「拙」という漢字は音読みで「せつ」と読み、「拙者」「稚拙」「巧拙」などの熟語でおなじみです。しかし訓読みの「つたない」は意外と読めない方が多い漢字です。語源としては「伝わらない」「つたわりにくい」が転じたとする説があり、自分の技量が十分に伝わらないもどかしさを含んだ言葉とも言われています。ビジネスシーンでは「拙い説明で恐縮ですが」のように謙遜表現として頻繁に使われます。また「まずい」とも読むことがあり、こちらは主に古語や文語的な表現で見られます。一つの漢字に複数の読みがある日本語の奥深さを感じさせる字です。
謙遜の言葉ひとつにも漢字の知識が光りますよね。次回も思わず「へぇ!」と言いたくなる難読漢字を出題しますので、お楽しみに!



