最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
現役への未練は1ミリもない。やり切った。だからセカンドキャリアにも思い切って踏み出せる。様々な選択肢から、まず何を選ぶか【伊藤翔のサッカー人生⑩】

現役への未練は1ミリもない。やり切った。だからセカンドキャリアにも思い切って踏み出せる。様々な選択肢から、まず何を選ぶか【伊藤翔のサッカー人生⑩】


 2025シーズン限りで現役を引退した伊藤翔にロングインタビューを実施。全11回のシリーズで、第10回はセカンドキャリアについてだ。

――◆――◆――

 2025シーズンを最後に現役生活に区切りをつけ、4月3日に引退会見を開いた伊藤。

「2025年末に引退をほぼ決めた時、寂しくなるのかなと思ったんです。でもそんなことはまったくなくて、自分の中では1ミリもサッカーをやりたくない(笑)。1月は燃え尽き症候群みたいになっていて、『ベッドから出たくない』という状態でしたし、その後もボールを1回も蹴っていないくらい。

 もちろんサッカー教室とかがあればやりますけど、自分からやろうという気持ちが全然湧いてこない。ある意味、スッキリしているし、それだけやり切ったんだなと感じています」と、伊藤は偽らざる本音を吐露した。

 そこまでしっかりと切り替えができているのであれば、セカンドキャリアにも思い切って踏み出せる。実際、彼は4月から公益財団法人スポーツヒューマンキャピタル(SHC)のスポーツビジネスベーシックコースを受講しているのだ。

「僕は清水に移籍した時から代理人(仲介人)をつけずに自分で契約交渉をしていたんですけど、クラブ側の考えやビジョン、予算や運営規模などいろんなことを話しているうちに、『クラブ経営とかマネジメントはちょっと面白そうだな』と興味を持ち始めました。

 今回、引退するにあたって、高校生の頃からお世話になっていた平野孝さんから『自分もSHCの講座を受講したんだけど、時間があるんだったら受けてみたらどうか』と勧められて、大学院も含めていくつか検討したんですけど、この講座はレポートを含めて3か月間と期間も短いですし、『とりあえずやってみよう』と思って申し込みました。

 講師にはSHCの業務執行理事を務めている鈴木徳昭さんや、今年からアビスパの社長に就任した西野努さん、Jリーグストラテジーダイレクターの山崎和雄といったサッカー界のエキスパートが揃っていますし、具体的な数字が出てきて、ものすごく勉強になる。オンラインとオフライン併用というのも時間的に都合をつけやすくて助かっています」
 
 本人は今、新たな一歩を踏み出したところだが、日本・海外でプレーした元選手が経営や強化を多角的に学ぶというのはポジティブ。最近のJリーグを見渡すと、鹿島アントラーズの中田浩二SD、浦和レッズの堀之内聖SDなど元選手の強化トップが増えている。

 その傾向はどんどん加速していくと見られるだけに、伊藤もそういった人材になっていく可能性が少なからずありそうだ。

「でも僕はGMとかSDに絞っているわけではないんです。一応、指導者ライセンスも現役のうちに取れる最上位のB級ライセンスを取得したので、サッカー教室や普及活動も手掛けていきますし、解説やメディア露出の仕事もしていくつもりです」と様々なことにトライしていくつもりだ。

 伊藤は若い頃からアグレッシブな人間で、年齢関係なくコミュニケーションを取れる、明るく社交的なタイプ。トーク力も抜群で、引退会見も盛り上がったし、今回の単独インタビューもジョークを交えながら、実に多彩なエピソードを語ってくれた。

 それだけ人懐こく、愛嬌のあるキャラクターなのだから、この先は引っ張りだこになる可能性も少なくない。様々な選択肢の中から、最終的に彼自身が自分に合った道を見据えて、進んでいくことになりそうだ。
 
「自分はフォワードだったんで、フォワードの育成にも興味があります。実は横浜FCに在籍しながら、事業部のミーティングに参加して、ユースやジュニアユースの練習に顔を出したり、小学生のストライカーコーチもやっていたんです。

 トップの練習は午前中ですけど、それが終わっていったん帰宅し、夕方にまた子どもたちに教えるといったことを昨年はけっこう、やっていましたね。

 やっぱり教えるのは楽しいし、子どもたちが良い影響を受けて成長してくれたらいいという思いも強い。横浜市のレベルを知りたくて、ユースの練習試合も見に行ったりしましたけど、指導には携わっていきたいという気持ちもあります。

 特にフォワードに関して言うと、ポストプレーに入る動きやボールのコントロールの仕方、スペースに侵入するタイミングや合わせ方、シュートを打つコツや技術など、学ばなければいけないことは、たくさんある。ポジションによって特性はありますし、指導も細分化していくべきだと思います。その方が選手は確実に伸びるし、必要なスキルも身につきやすい。

 ゴールキーパーだけがゴールキーパーコーチから専門的な指導を受けるという時代ではなくなっていくのかなとも考えています」と、伊藤はスペシャルなコーチングの必要性を強調。自分もその担い手として何らかの貢献をしていくことも考えているという。
 
 いずれにしても、彼がプロサッカー選手として積み上げてきたものを、サッカー界に還元することは重要だ。その主戦場がピッチ上になるのか、オフ・ザ・ピッチになるのかは未知数なところもあるが、今後の身の振り方を興味深く注視していきたいものである。

※第10回終了(全11回)

取材・文●元川悦子(フリーライター)

【画像】日向坂や乃木坂の人気メンバー、ゆうちゃみ、加護亜依ら豪華タレント陣が来場、Jリーグのスタジアムに華を添えるゲストを特集

【画像】Jリーガーが好きな女性タレントは?長澤まさみ、ガッキー、広瀬すずらを抑えての1位は…

【記事】「大谷翔平って何であんなに凄いの?」中村俊輔の素朴な疑問。指導者としてスーパースター育成にも思考を巡らせる
配信元: SOCCER DIGEST Web

あなたにおすすめ