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「病気が治れば幸せになれると思っていた」余命3カ月宣告から復帰した格闘家が直面した“見えない苦しみ”と社会とのズレ

「病気が治れば幸せになれると思っていた」余命3カ月宣告から復帰した格闘家が直面した“見えない苦しみ”と社会とのズレ

再発に怯えながらも戦う人でありたい

2021年、高須さんは会社を退職し、翌年パーソナルトレーニングジムを設立した。現在でもなお、世間からのイメージとのギャップは埋まらないという。

「ありがたいことに、無事に格闘技にも復帰することができ、現在は3連勝中と好調です。世の中からみれば私は“強靭な人”“折れない心を持った人”だと思いますし、自分自身、そうありたいとは思っています。

しかし一方で、がんの再発に怯える自分もいます。これまではそうしたギャップに悩むこともありましたが、ジムを立ち上げた今、もしかすると自分にしか伝えられないこともあるのではないかと思えるようになりました」

死の淵からの生還を果たした高須さんが社会に伝えたいこと。それは、彼のこんな言葉に集約されている。

「私は“戦う人”ですが、“不安と戦う人”でもあります。ただ強いだけではなく、病気の恐ろしさを知ったうえで、試合に出られる自分でいたい。誰しも弱さを抱えているはずなので、そうした部分も理解できることが自分の強みかもしれません」

大病を乗り越えいまも再発不安と向き合うファイターの、勇猛な顔の裏側には人生の懊悩があった。

取材・文/黒島暁生

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