胃のための「菌活」という視点
胃痛や胃もたれへの対策として、工藤先生がすすめるのがヨーグルトなどに含まれる乳酸菌の活用だ。乳酸菌には粘膜を保護する効果があり、中でも「LG21乳酸菌」はピロリ菌の活性を抑えたり、胃痛・胃もたれを和らげたりする作用があるとされている。毎日コツコツと取り入れることで、胃の環境を内側から整えていくことができる。
また、胸焼けには就寝時の姿勢も重要だ。胃は左側が膨らんだ形をしているため、左側を下にして寝ると胃酸が逆流しにくくなる。逆に右側を下にすると胃液が食道に流れ込みやすくなるため注意が必要だ。仰向けで枕を高くすることも、逆流予防に効果的とされている。
タイプ別・胃にやさしいレシピ【管理栄養士考案】
管理栄養士の渥美まゆ美先生に、タイプ別の胃にやさしいレシピを考案してもらった。共通するのは、ヨーグルトを上手に活用している点だ。
【胃もたれタイプ】ヨーグルトとジンジャーパイナップルのセパレートスムージー

食後の消化を助け、胃に食べ物をため込まないことを目的とした一品。
<胃に優しいポイント>
・パイナップルの酵素がたんぱく質の消化を助ける
・生姜が胃の動きを促進し、食べ物をスムーズに送り出す
・ヨーグルトが胃酸の刺激をやわらげ、消化しやすい形で栄養補給できる
<材料(2名分)>
ヨーグルト(プレーン)100g パイナップル200g 生姜1/2かけ(8g) はちみつ大さじ1 飾り用:パイナップル40g・生姜千切り1/4かけ・ミントの葉2枚
<作り方>
- パイナップルと生姜をぶつ切りにする。
- はちみつと合わせてミキサーで滑らかに撹拌する。
- 器にヨーグルトを入れて2を注ぎ、マーブル状に軽く混ぜ、飾りをトッピングして完成。
【胃痛タイプ】洋風ヨーグルト茶碗蒸し

胃に負担をかけずに栄養をとることを目的とした一品。
<胃に優しいポイント>
・卵は消化吸収が良く、体調が優れないときでも取り入れやすいたんぱく源
・オクラのペクチンが胃の粘膜を保護し、刺激から守る
・ヨーグルトが胃酸をやわらげながら栄養補給を助ける
<材料(2名分)>
鶏もも肉60g マッシュルーム2個 オクラ(小口切り)40g 卵2個 ヨーグルト(プレーン)100g 熱湯50ml コンソメ顆粒小さじ1/2 塩ふたつまみ
<作り方>
- 鶏もも肉を一口大に、マッシュルームを薄切りにし、耐熱容器に鶏肉・マッシュルーム・オクラを分けて入れる。
- 熱湯にコンソメと塩を溶かし、溶き卵とヨーグルトを加えてよく混ぜる。
- 1に2を流し入れ、ふんわりラップをかけて600Wで4分加熱。1分保温して中まで火を通したら完成。
【胸焼けタイプ】キャベツとりんごのヨーグルトコールスロー

胃の状態を整え、胸焼け予防を目的とした一品。
<胃に優しいポイント>
・キャベツの成分がダメージを受けた胃の粘膜の修復をサポート
・りんごのペクチンが粘膜を保護しながら消化の流れを整える
・マヨネーズの代わりにヨーグルトを使うことで胃への脂肪負担を軽減
<材料(2名分)>
キャベツ150g 塩小さじ1/2 りんご1/2個 ヨーグルト(プレーン)60g オリーブ油大さじ1 塩ふたつまみ こしょう少々
<作り方>
- キャベツを細切りにして塩を振り、5分置いてしんなりしたら水気を絞る。りんごは薄切りのいちょう切りにし、酢水(分量外)にさっと漬けておく。
- ヨーグルト・オリーブ油・塩・こしょうをボウルで混ぜ合わせ、1を加えてあえたら完成。
自分の不調がどのタイプかを知り、やりがちなNG行動を避けながら、食事と生活で胃を整えていく。薬はあくまでも対処のためのもの。「また胃が痛い」という状態から抜け出すには、日々のケアの積み重ねが何より大切だ。
【取材協力】
工藤あき先生(一般内科医・消化器病専門医)

腸内細菌・腸内フローラに精通し、腸活×菌活を活かした美肌・エイジングケア治療が人気。コメンテーターとしてメディア出演多数。「むき卵肌ドクター」の愛称で知られる。
渥美まゆ美先生(管理栄養士・フードコーディネーター・料理研究家)

株式会社Smile meal代表取締役。健康運動指導士としても活躍し、企業向け健康セミナーの講師も担当。

