現地時間4月24日(日本時間25日、日付は以下同)、イースタン・カンファレンス第2シードのボストン・セルティックスと、第7シードのフィラデルフィア・セブンティシクサーズによるプレーオフのファーストラウンドは、1勝1敗で第3戦を迎えた。
21日の第2戦を敵地でモノしたシクサーズは、2連勝を目指してホームのエクスフィニティモバイル・アリーナに立った。ただ、この日はTDガーデンで第2戦を落としていたセルティックスが大部分でリードを保持し、108-100で制して2勝1敗とした。
もっとも、この日セルティックスがリードできたのは最大10点で、最終クォーターにはホームのシクサーズが食らいつき、何度も1ポゼッション差まで持ち込む粘りを見せた。
しかし、1点差に詰め寄られた残り1分57秒にジェイソン・テイタム、2点をリードしていた残り1分17秒にはペイトン・プリチャードがそれぞれ3ポイントをヒット。
その後3点差まで迫られたセルティックスは、ニコラ・ヴュチェビッチの長距離砲が外れるも、デリック・ホワイトが密集地帯でオフェンシブ・リバウンドをもぎ取り、プリチャードとジェイレン・ブラウンを経由してテイタムが残り26.6秒に右ウイングから決定打となる3ポイントを放り込み、相手を突き放した。
セルティックスはテイタムが25得点、5リバウンド、7アシスト、ブラウンが25得点、7リバウンド、4アシスト、3ブロック、プリチャードが15得点、ホワイトが11得点、ヴュチェビッチが11得点、6リバウンド、4アシスト、3ブロックをマーク。
昨年のプレーオフでアキレス腱を断裂したことで長期離脱を余儀なくされたテイタムは、今年3月6日のダラス・マーベリックス戦で待望の復帰。レギュラーシーズンを含めて復帰後19戦目となったシリーズ第3戦、28歳のフォワードは今季最長かつ初の40分超え(42分24秒)のプレータイムを記録した。
ただ、復帰から約2か月が経過し、テイタムは「ああいう一進一退の攻防が繰り広げられる試合を、僕は本当に恋しく思っていたんだ」と試合後に明かし、このゲームをこう振り返っていた。
「自分たちの思うようにいかない場面もあって、そこから反撃してリードを奪い返さなければいけなかった。この試合はまさに、何とかして勝利を掴み取る、そんな試合だったよ。ホワイトのリバウンド、ブラウンのスティール、ペイトン・プリチャードのビッグショット。チーム全員が貢献してプレーを決める。僕はそんな瞬間を、本当に恋しく思っていたんだ。あと、とにかく楽しかったね」
傍で相棒のプレーを目の当たりにしてきたブラウンは、復帰後のテイタムについてこう証言していた。
「彼は徐々に良くなって強くなり、よりフィジカルになっている。リング下での彼の動きは、以前よりも高いレベルなのがわかる。しかし、僕たちはチームで戦っている。勝つのも負けるのもチームとしてなんだ。だからそういう時、僕はジェイソン・テイタムを信頼している。結局、これまでも一緒に経験してきたことだから、あとは重要な局面でビッグプレーを決めるだけ」
両チームのシリーズ第4戦は26日。シクサーズがホームでやり返せば2勝2敗のタイに持ち込める一方、セルティックスが制すことになれば、3勝1敗でカンファレンス・セミファイナル進出に王手をかけることができる。
テイタムにブラウン、ホワイト、プリチャードと豊富なプレーオフ経験を持つセルティックスだけに、次戦の重要性は十分理解しているに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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