
【問題】
日常会話では「目がかすむ」「景色がかすむ」と頻繁に使う言葉ですが、漢字で書かれると途端に読めなくなる人が続出します。見慣れた言葉なのに、この漢字表記を知っている人は意外と少ないのです。
★ ヒント
視界がぼんやりして、はっきり見えなくなる状態を表します。春先に遠くの山がぼやけて見えるときや、疲れ目で文字がぼやけるときに使う動詞です。「霞」と同じ読みの動詞を思い浮かべてみてください。
【解説】

「翳む」は「かすむ」と読みます。「翳」という漢字は、もともと鳥の羽で作った日よけや覆いを意味しており、何かが覆われて見えにくくなる様子を表しています。同じ漢字を使った「翳す(かざす)」という動詞もあり、手をかざす・日傘をかざすなどの表現で使われます。視界がぼやける「かすむ」は通常「霞む」と書かれることが多いですが、「翳む」と書くとより文学的な趣が出ます。「翳」の字は「羽」と「殷」の組み合わせで成り立っており、羽で光を遮って暗くするという原義があります。眼科などでは「翳り(かげり)」という表現で目の症状を指すこともあり、医学的な文脈でも使われる漢字です。日常的な言葉でありながら、漢字表記は非常に難読な一字といえるでしょう。
「翳す」は読めても「翳む」は読めなかった方も多いのではないでしょうか。次回もうっかり読み間違えそうな難読漢字をお届けしますので、ぜひ挑戦してみてください!



