個性的な店主と雑然とした店内が、テレビで面白おかしく取り上げられることも多い有名店。
年季が入った店の様子に二の足を踏みそうなものだが、最近の若者はこういう店を好むという。
だが、年季が入っているのは私も同じで、仲間を見つけたような気がしてうれしくなる。
店主のワンさんは人懐こい性格で、初めての客でもニコニコと話しかける。
おすすめを聞くと「なんでもおいしいけど水ギョーザは食べて」とのこと。
注文が入るとその場で餡を包み、お湯でさっとゆでたら完成。シャキッとした野菜の食感と甘さが印象に残る。
こちらの店はどんな料理も数分で出てくる。店主がどこに何があるかを把握しているから動きに無駄がない。混沌とした厨房はカスタマイズされた芸術作品だ。
週末だけ開く店の看板に灯が入ると、物珍しそうに若者が入ってくる。だが、夜になれば近隣のおやじたちが集まり居酒屋状態。
ワンさんの作る料理はビールがとにかく進むから、どんどん気が大きくなる。そして、酒をたらふく飲んだ後でもチャーハンに心引かれる私は、まだ若いのだと思った。
東京都杉並区高円寺南1-11-1
03ー3316ー8489
営業時間:17時~翌4時
休み:月~木
撮影・文/キンマサタカ
週刊実話2025年11月6日号より
※情報は取材当時のものです
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