朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」における、コメンテーター・玉川徹氏の「ユダヤ人差別発言」について、テレビ朝日は4月28日の定例社長会見で正式に謝罪した。
問題となったのは、4月10日の放送だ。玉川氏がイラン戦争をめぐるアメリカとイランの協議に関連し、トランプ大統領の娘婿クシュナー氏について、次のようにコメント。
「ましてやユダヤ人ですよね。イランとの協議に関しては、いない方がいいような気がする」
これが人種差別だとして、物議を醸すことになったのである。駐日イスラエル大使は4月14日に、正式な抗議書簡の送付を公表。テレビ朝日は翌15日、番組公式サイトに「差別と受けとられかねない、誤解を招く発言」として謝罪文を掲載していた。
この会見で西新社長は、
「差別的な意図はなかったが、説明が不十分だった。差別や偏見の助長がないよう努めていきたい」
玉川氏については、
「番組と本人が話して、深く反省している」
と述べた上で、今後も出演を継続させると明言した。
「トラブル再び」よりも視聴率への貢献!?
ここで思い出されるのが、玉川氏の過去の問題発言だ。
2022年9月、安倍晋三元首相の国葬で菅義偉前首相が読んだ弔辞について、
「当然これ、電通が入ってますからね」
そう断定的に発言したのだが、これが事実無根だったとして、翌日に訂正、謝罪。10月にはテレビ朝日から出勤停止10日間の懲戒処分が下された。
謹慎明けの10月19日に番組へ復帰したものの、以降はレギュラーを外れ、自ら取材してきた素材がある場合にのみ、VTRを持ち込んで登場する不定期出演の形が続いた。
降板説が飛び交う中、約半年後の2023年4月3日に、
「この半年間、原点に立ち返り、取材を続けてまいりました」
と語り、レギュラーへの完全復帰を果たしている。
それから2年、今度は差別発言だった。「深く反省」して復帰し、また「深く反省」して続投する。同じ構図が二度繰り返されても、テレビ朝日はまたも出演継続を選んだ。視聴率への貢献度の方が重要だ、ということなのだろうか。
(中嶋梓)

